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Case Study

〈ラクサス〉徹底した自社のストーリーに基づくCSR活動でファンの共感を呼ぶ

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私たちの「使命」「こころざし」はブランドファッションのシェアリングサービスを通じて、「かっこよく美しく、”持続可能な社会”をつくる」ことです。
laxus Message THINK Overproduction 作りすぎを考える
https://laxus.co/message/

7月の半ば、サブスクリプションでレンタルしているバッグを返却するためボックスを改めて見ると、折り紙が3枚入っていました。レンタルしたバッグが送られてきた箱に入れ、送り返すという方法なのですが、届いた時には借りたバッグばかりに気が取られていたのでしょう。箱の中をきちんと見ないガサツな自分を相変わらずだなと思いながら、折り紙とともに入っていたリーフレットに目を通しました。

私が利用しているブランドバッグレンタルサービス「ラクサス」は広島市の広島平和記念公園近くに本社があります。
リーフレットには「鶴を折ってバッグと一緒に返却していただけませんか。そして鶴を折る瞬間だけでも平和について考えてみてはいかがでしょう。みなさんが折ってくださった鶴は千羽鶴にして8月6日に平和公園に寄贈します」
丁寧な折り鶴の折り方の解説とともに、広島の地に本社を置く会社が「平和」を願う気持ちが書かれていました。
なにせガサツな自分です。折り鶴なんて折ったのはいつのことか。折り紙は3枚入っていましたが、どうにか1つだけ鶴を折りあげ、返却するバッグとともに送りました。
1週間後、返却したバッグと入れ違いにレンタルしたバッグが届きました。箱には手書きのカードが入っていました。


バッグレンタルサービスの向こう側に

「ラクサス」はラクサス・テクノロジー株式会社が運用するブランドバッグのサブスクアプリです。バッグを人との間でシェアすることで廃棄を減らし、エシカルかつ持続可能なファッションのあり方を実現させています。
タグライン「シェアするという愛し方」は、サスティナブルな循環型の「ものを捨てない社会」を目指す企業の姿勢を表しています。



後日、「ラクサス」のアプリを立ち上げるとマイページにメッセージがありました。
COOの方から今回の「おりづるプロジェクト」に5000羽を超える折り鶴が寄せられ、平和公園へスタッフによって届けられたことの報告がありました。
「平和について考える日が365日のうちの1日が2日になり、3日になり増えていくこと、考える人が1人になり、2人になり、3人になり増えていくこと。それが、家族や仲間の中で世代を超えて広がっていく、(平和な世界へ)つながっていくと私たちは信じています」
ひとりひとりが平和を考える掛け算の輪が未来の平和へつながっていく、素晴らしい未来は小さな一歩から。想いの込められたメッセージが綴られていました。

私たちの経営理念は「世界中に笑顔を」です。
あったらいいな、を提供します。(中略)
私たちが提供するサービスで世界中をより便利に変え、世界中に笑顔を届けられたら、
こんなに幸せなことはありません。
laxus ABOUT US 私たちのこと
https://corp.laxus.co/about

ひとりひとりがわずかな時間でも平和について考えることによって、笑顔があふれることを願う。ラクサスの経営理念「世界中に笑顔を」を体現した「おりづるプロジェクト」に、ひとりのユーザーとして素直に感動を覚えました。



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