セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

MADE IN JAPANキャビアの勝算は?

投稿日:2019年6月6日 更新日:

宮崎市で国産キャビアの養殖・製造を行う「ジャパンキャビア」が4月、対米HACCP(対米輸出水産食品加工施設)に認定され、対米・ラスベガス輸出を5月に開始した。

対米輸出について坂元基雄社長は「アメリカは世界最大のキャビア消費国。輸出先としてアメリカを狙うのは必然であり、当初から対米HACCP(対米輸出水産食品加工施設)への認定に向けて取り組んでいた」と話す。 「キャビアといえばハイソなイメージ。カジノで有名なラスベガスから対米輸出を開始できれば、ブランドイメージにもしっくりくると思った。輸出に際しては、ラスベガスの統合型リゾート(IR)を運営している『MGMリゾーツ』とアポイントを取り、話を進めた。

ひなた宮崎経済新聞 2019/5/17
宮崎「ジャパンキャビア」が対米輸出へ 豊富なラインナップで世界にアピール

「キャビア」と聞くとロシアや中東といった“遠い異国の食べもの”というイメージを抱きがちだが、まさかの日本産キャビアの登場である。

高級食材として知られるキャビアは、チョウザメの卵を塩漬けにしたもの。フォアグラやトリュフとともに世界三大珍味に数えられ、最上級のものでは250グラムで100万円(!)もする商品もあるというからその貴重さたるや想像を絶するものだ。

今回、ジャパンキャビア株式会社は、日本産キャビアを世界最大のキャビア消費国であるアメリカに売り込むことになるがはたして勝算はいかばかりか。

日本産食品に関しては、原発事故の影響を受けて米国をはじめ多くの国が制限されるなど逆風が吹くなかで、日本産キャビアがどこまでシェアを獲得できるか――。新時代における“MADE IN JAPAN”のポテンシャルを測る試金石となりそうだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

国産スポーツブランドは躍進できるか

デサントを取り巻くスポーツアパレル業界は、スポーツウエアを普段着として着る「アスレジャー」市場の拡大や、来年の東京五輪・パラリンピックなど大型スポーツイベント開催によるビジネスチャンスを迎える。ただ、 …

ファーウェイ騒動の裏にある、米中企業ブランド力のパワーバランス

ファーウェイの胡厚崑・輪番会長は18日(※1)、一部外国メディアを集めて会見し、日米豪などが安全保障上の懸念を理由に同社製品を締め出したことに、「(懸念には)証拠がない」と反論した。同社が中国政府の影 …

BAUM|押し付けないサスティナブル。
「ブレない」ことを貫いた美しいブランディング戦略。

資生堂 BAUM公式サイトより引用 資生堂のグローバルブランド「BAUM」が、日本パッケージデザイン大賞2023の頂点である大賞を受賞 大賞は応募総数1060点の中で1作品のみが選出される最高賞です。 …

バーニーズNY本店縮小に見る、旗艦店の存在意義

バーニーズ・ニューヨークが縮小する。同社はその象徴であるニューヨークの旗艦店を半分以上縮小し、9フロアのうち5フロアを手放す計画だと、関係者がニューヨーク・ポストに語った。Business Insid …

宇大浪漫 産学連携によるブランド開発

宇都宮大学(宇大)の名を冠した焼酎「宇大浪漫」。これまでは県内の一部での販売に限られていたが、昨年から全国で流通が始まった。製造元の栃木県那珂川町の「白相(しらそう)酒造」は県内で唯一、麦や芋の本格焼 …

サイト内検索