セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

春秋航空のリネーミングに見る、LCCの新フェーズ

投稿日:2019年4月23日 更新日:

春秋航空日本は、ブランド名を「SPRING(スプリング)」に変更した。東京都内で開催した記者会見で発表した。

タグラインは「FLY WITH SMILE」、キャッチコピーは「SMILE! SWING! SPRING!」で、旅のワクワク感や笑顔で飛躍するイメージを込めた。

3カ年の中期事業計画では、ロゴに含まれる3つの「S」から構成される、安全(Safety)、誠意(Sincerity)、笑顔(Smile)を主要価値として、ブランドづくりを進める。ロゴマークは視認性を高くし、これまでの春秋航空日本、スプリングジャパンの2つのブランド名を統一することで、認知度向上を図る。

トライシー 2019/4/10
春秋航空日本、ブランド名を「SPRING」に変更 機体デザイン刷新

日本航空がJAL、全日空はANA…航空業界におけるブランドネームの漢字離れは、ついに漢字の“祖国”である中国にまで波及しはじめた。

「春秋航空日本」改め「SPRING」はこのリネーミングを軸としたリブランディングにより、機体のロゴマークからタグライン、空港カウンターのデザイン、さらには機内誌などイメージを一新する。

この背景には、世界的な航空旅客数の増加を要因とする、し烈さを増すLCCのシェア争いがある。つい先日も、JAL100%出資のLCC「ZIPIAIR」の2020年からの就航が伝えられるなどレッドオーシャン化の一途をたどっており、従来の“安さ”を強みにするだけでは顧客を獲得・維持は難しくなってきているのだ。安さにどのような独自の付加価値をプラスオンできるか――。LCCの競争はこれからさらに激しさを増しそうだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

「65型」が15万円台。大型テレビもアンチブランドの時代?

アイリスオーヤマは今月、テレビ事業に本格参入する。10月には、昨年からホームセンター向けにテスト販売する独自ブランド「LUCA(ルカ)」シリーズに、家電量販店向けに画質と音質を向上させた2モデルを追加 …

ファンタジーから、生活へ。 新海誠監督作品と夏の憧憬

新海誠監督が2日、都内で行われた最新作『天気の子』の製作報告会見に出席し、本作について「東宝の夏映画として『王道の物語としてこんな風に終わると納得するよね』ということとは違うことをやっています」と語っ …

no image

JALが「羽田-福岡線」を拡張 進化し続ける街「福岡市」に大注目

日本航空(JAL/JL、9201)は4月4日、エアバスA350-900型機を9月1日から羽田-福岡線に就航させると発表した。これまでも9月に運航を開始することは公表していたが、就航日を明らかにしたのは …

ファーウェイ騒動の裏にある、米中企業ブランド力のパワーバランス

ファーウェイの胡厚崑・輪番会長は18日(※1)、一部外国メディアを集めて会見し、日米豪などが安全保障上の懸念を理由に同社製品を締め出したことに、「(懸念には)証拠がない」と反論した。同社が中国政府の影 …

「マツダ地獄」は克服されたのか マツダの描くブランド化戦略

マツダは、新型スポーツ用多目的車(SUV)「CX-30」を10月24日に発売する。5月に投入した「マツダ3」に続く新世代商品の第2弾。同社のSUVでは小型の「CX-3」と中型の「CX-5」との中間的な …

サイト内検索