マツダは4日、主力車種「アテンザ」を一部改良し、海外で採用している「マツダ6」に改称して8月1日に発売すると発表した。小型車「デミオ」も近く「マツダ2」に改称する方針で、社名を冠した名称に統一し、ブランド力の強化を狙う。
(中略)
車名の統一は、5月に小型車「アクセラ」を「マツダ3」に改称したのに続く。すでにスポーツ用多目的車(SUV)は、「CX―5」など世界共通の車名を採用している。福原和幸常務執行役員は、「個別の車種や技術ではなく、マツダというブランドで選び続けてもらえるようになるのが目的だ」と説明した。
読売新聞 2019/7/5
アテンザはマツダ6、デミオはマツダ2に改称へ
アクセラが「マツダ7」に、アテンザが「マツダ6」に、デミオが「マツダ2」に……。本来は“個性”を表現がするために、ユニークであることがよしされてきた車名が、ロードスターを除いてすべて「マツダ~」へ統一される。
この背景には車名を企業名とひとつにすることで、ブランドをより鮮明に、
強化するというマツダの狙いがある。
ヨーロッパではトヨタ・ヴィッツが「ヤスリ」、日産・マーチが「マイクラ」と称すなどそもそも自動車の名前は、国・地域に合わせてローカライズするのがセオリーだった。
この点において今回のマツダの判断はセオリーの真逆を行くものであり、ある意味でブランディングにおける「集中と選択」とも言えるだろうか。
クルマを取り巻く状況が大きく変化しつつある中で、このマツダのブランディング施策がどのような潮流を生み出すか興味深く見守りたい。
BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ