ブランド経営戦略コミュニティ 運営会社について
twitter
セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

図形?それともデザイン? アディダスの3本線

投稿日:2019年7月3日 更新日:

欧州連合(EU)司法裁判所の一審にあたる一般裁判所は19日、ドイツのスポーツ用品大手アディダスの3本の平行線のデザインについて、「独自性がない」として商標権を無効とする判断を示した。

アディダスは、靴や衣類など幅広い商品に3本線のデザインを用いていて、ブランドを象徴するものだ。ベルギー企業からの訴えを受け、欧州連合知的財産庁は16年、商標権を無効としていたが、アディダスが不服としていた。

一般裁判所は、3本線デザインは「普通の図形」と指摘。商標権を認めるのに必要な色の構成などの特徴も考えられていないとして、EU域内でアディダスのデザインだと認識されるための「独自性を証明できていない」と結論づけた。

毎日新聞 2019/6/20
アディダスの3本線デザイン「独自性ない」 EU裁判所

「アディダスと言えばスリーストライプス(3本線)」。だが、「スリーストライプ≠アディダス」ということか。

今やスポーツブランドとしてだけでなくストリートファッションのアイコンとしても巷にあふれるアディダスのスリーストライプス・ロゴ。スポーツメーカー売上高で世界第2位の巨大企業は、1940年代の創業時からスリーストライプスを採用してきた長い歴史を持つ。ただし、1949年に商標登録した際は現在のようなロゴマークとしての役割とは別に、「靴の中足部の補強材」としての役割も担っていたというから面白い。

いずれにせよ、アディダスが長年かけて培ったブランド力は絶大であり、多くの人が「スリーストライプス=アディダス」を連想するのも事実であり、今さら司法でどのように裁かれようが大勢に影響ない気がするのだが……。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

福岡のリゾート地「糸島」は全国ブランドになるか?

糸島の冬の味覚として人気を集めている「糸島カキ」が、特許庁の「地域団体商標」に登録された。糸島漁協が統一ブランドとして売り込もうと2年前に申請した。登録を機に品質を高めて全国にPRするため、今秋のシー …

日本の老舗SNS企業による、次世代ビジネスモデル確立への苦闘

「『モンスターストライク』(モンスト)を再起させる」――ミクシィの木村弘毅社長は5月10日、決算説明会でそう話した。同社の2019年3月期(18年4月~19年3月)通期連結業績は、売上高が1440億円 …

ライザップブランドの本質的提供価値について

RIZAPグループは11月14日に2018年4~9月期(中間)決算を発表。IFRS(国際会計基準)の営業損益は88億円の赤字と前年同期の49億円の黒字から大幅に悪化した。同時に18年度通期の営業損益の …

沖縄ビール、缶チューハイに挑む

画像引用:https://www.okinawatimes.co.jp オリオンビール(與那嶺清社長)は8日、チューハイの新ブランド「WATTA(ワッタ)」を14日から販売すると発表した。JAおきなわ …

BCPと経営戦略。事業継続のために、従業員の安全を優先する

大規模災害が多発し、企業のリスク管理が叫ばれる中、帝国データバンクはこのほど、事業継続計画(BCP)に関する企業の意識調査を行った。BCPを策定している企業割合は15.0%で、「策定中」「策定を検討し …

サイト内検索