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アルペン 新業態による新たなるブランド・イメージの形成

投稿日:2019年5月10日 更新日:

アルペンは4月19日、千葉県柏市に日本最大、世界でも最大規模となる体験型アウトドアショップ「Alpen Outdoors Flagship Store(アルペンアウトドアーズ フラッグシップストア)柏店」をオープンした。売場面積約7603m2の壮大なスケールで、450ブランド、10万点以上を取り揃えた。

1階にキャンプ関連用品、2階に街とアウトドアを結ぶアーバンスタイルやキッズ関連用品、3階に本格的な登山関連用品と目的ごとにフロアが分かれており、各フロアの体験型コンテンツを通して、より自分に合った商品を選択できる。店内にはイートインコーナーも併設しており、スノーピークが提供する本格コーヒーとともに、ゆっくりと買物を楽しめる。

店舗内各フロアでは、様々な人気ブランドのショップインショップを多数展開する。人気アウトドアブランド「スノーピーク」の日本最大級となる約198m2のショップインショップに加え、「ザ ノースフェイス」、世界No.1シェアのBBQグリルメーカー「ウェーバー」も出店。アウトドアショップには、初出店となる生活雑貨ブランド「ダルトン」などもショップインショップを展開し、各メーカー専門の販売員がお客の買物をサポートする。

流通ニュース 2019/4/19
アルペン/世界最大規模の体験型旗艦店、初のスノーピークカフェも

スキー・スノボーに関連する豊富な商材を取り揃え、シーズン時期にはCMを大量配信し、CMとタイアップしたヒット曲を生み出すなど、一時代を築いたアルペンだが、近年は業績不振が続いている。スキー・スノボー人口が減少したことを受け、総合スポーツ関連企業として「スポーツデポ」への業態転換や店舗改装を行ってきたものの、競合するゼビオなどとの競争も激化し、業績改善は難しく、先日は大規模なリストラも発表された。

そのようななか業態転換をすすめ、新たに総合アウトドア関連企業として、消費者に抱いてもらいたい企業のブランド・イメージの転換を狙ったのが、今回の新店舗である。Youtubeでの芸能人のキャンプ動画が人気になり、登山人口が増加傾向にあることも、業態転換を後押ししたものだと思われる。

出店場所が、国道16号線沿いでロードサイド客の多く集まる地域としたこともマーケティング戦略としては、特徴的である。店舗スペースの確保がしやすく、アリオパークやオートバックスセブンなどの人気店舗が揃い、なおかつ人口の多い近隣からの買い物客が多数参集する地域に出店することで、集客も図りやすく、新生アルペンのブランド・イメージを植え付けることを狙ったのだろう。大きな成功を収めた企業であるがゆえに、ブランド・イメージの転換には苦労するのかもしれないが、今回の試みが成功するか、これからも注目していきたい。

 

武川 憲(たけかわ けん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 シニアコンサルタント・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント

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