セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

「DJしんじょう君」のフェスが好評 高知の地域ブランディング

投稿日:2019年3月25日 更新日:

今年1月に「DJしんじょう君」の本格始動を宣言してから初となるイベント「しんじょう君のスキヤキ高知!フェスティバル」のチケットが完売続出となる人気ぶりとなっている。

4月13日(土)に大阪府住之江区のCCOクリエイティブセンター大阪で開催される「しんじょう君のスキヤキ高知!フェスティバル」は、イベントの企画やプロモーションを行う「OUTER KOCHI」(高知市)の竹内代表が中心となり、須崎市や人気声優・小野大輔さんらを巻き込んで企画を進めている。

OUTER KOCHIが1月に投稿した、イベント開催とチケット販売を告知するツイートは900を超える「いいね」を獲得。竹内代表によると、1月に販売した先行早割チケット(3,000円)は、販売開始後1時間で完売。2月に一般前売り券(4,000円)を販売した際も、わずか1日で完売となった。

高知新聞 2019/3/8
「DJしんじょう君」のフェス 先行チケットが完売続出

自治体主導のブランディングはともすれば紋切り型になりがちで、せっかくのコンテンツ(観光資源)についてもその魅力を十分伝え切れないケースが少なくない。原因はさまざまだが、往々にしてあるのが“ユーザー目線の欠落”によるコミュニケーション不全だ。関心の低い人々を振り向かせるには、まず「楽しんでもらう」ことに注力することも必要だ。

高知市のクラブ「OUTER KOCHI」や須崎市などがオーガナイズする「しんじょう君のスキヤキ高知!フェスティバル」は、そんな地域ブランディングにエンターテインメントを採り入れた好例のひとつ。ミュージシャンや漫画家、ゆるキャラなど注目度の高いパフォーマーを“フェススタイル”でパッケージ。「遊びたい、楽しみたい」という人々の根源的な欲求をキャッチアップしようとする理に適ったブランディングイベントといえるだろう。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

福岡のリゾート地「糸島」は全国ブランドになるか?

糸島の冬の味覚として人気を集めている「糸島カキ」が、特許庁の「地域団体商標」に登録された。糸島漁協が統一ブランドとして売り込もうと2年前に申請した。登録を機に品質を高めて全国にPRするため、今秋のシー …

no image

和田誠作「ハイライト」、59年愛されるデザインが伝えるもの

本の装丁やポスター、映画などさまざまなジャンルで活躍したイラストレーターの和田誠(わだ・まこと)さんが10月7日午後6時57分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。83歳だった。お別れの会を開くが日取 …

「熱狂ブランディング」の終息か コロナショックで夕張メロンの落札額が98%ダウン

北海道夕張市特産の「夕張メロン」のことし初めての競りが行われ、最高落札額は2玉12万円と去年のおよそ40分の1でした。卸売会社では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、消費の低迷も影響したとみています …

TGCが「SDGs × 地方創生」を発信 女性をターゲットに認知度拡大

女子中高生を中心に絶大な人気を誇る国内最大規模のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」の実行委員会は5日、静岡市内で記者会見を行い、関連イベント「SDGs推進 TGC しずおか 2 …

ベタなネーミングはヒットの予感 携帯用歯みがきセット「MIGACOT(ミガコット)」

ライオン株式会社が2020年4月1日、携帯用歯みがきセット「MIGACOT(ミガコット)」を発売しました。ケースのキャップがうがいのコップになっていたり、ケースに通気口が付いていて衛生的だったりと機能 …

サイト内検索