ブランド経営戦略コミュニティ 運営会社について
twitter
セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

訪日中国人を呼び戻す サンドラッグ銀座一等地の進出!

投稿日:2019年2月26日 更新日:

東京・銀座中央通りには、数多くの高級ブランド店や複合商業施設「GINZA SIX」が店を構える。この地に、東京西部を地盤とするドラッグストア大手のサンドラッグが「サンドラッグ銀座6丁目店」を1月19日に開店した。GINZA SIXの通りを挟んだ真向かいという、まさに銀座の“一等地”である。

銀座は訪日中国人にとって、特に人気のある観光スポットだ。中国検索サイト大手のバイドゥが直近1年で日本に旅行経験のある北京市と上海市在住の約1000人にアンケートを取ったところ、関東圏で買い物に費やした時間が最も長かったのが銀座だった(2018年4月中旬~5月初旬調べ)。その銀座の中心部に、サンドラッグが攻め込んできたのだ。

(東洋経済 2019/02/20
サンドラッグ「銀座一等地」に進出する真の狙い)

ローコストオペレーションを貫くサンドラッグ。競合チェーンとの駆け引きとも思われる銀座一等地での進出。訪日中国人の旅行支出で「爆買いが終わった」と報道されて久しいが、新たな市場機会を狙う販売戦略が展開された。

円安や中国の関税強化を原因に急失速する“爆買い”。この急変に対応するため、訪日中国人の「銀座での滞在時間」の長さに目を付けた戦略だ。「ターゲットの動線上、効果が見込めそうなところに何らかの仕掛けを打つ」というのはマーケティングの定石で、比較的良く知られている。しかし、アンケート情報に基づいてその定石を踏まえた結果、「安価な商品を大量に販売する業態の店舗が、銀座という一等地に出店する」という、常識を覆す施策が導き出された点が面白い。

「富裕層はもう来ない、銀座から消えた中国人観光客はどこへ行く」マスコミが煽る中にも、そこには、訪日中国人のニーズを意識した戦略があると考えられる。医薬品、ベビー用品、食品、日用品、健康食品、化粧品といった豊富な種類の消費財は日本の得意分野ともいえる。そしてこれらはサンドラッグの得意分野だ。便利な消耗品から日本の薬品、健康食品と陳列していれば、中国人にとっては買い物から「日本の家庭」をブランド体験できる機会ともいえる。

アンケートから得られる情報が、効果的なブランド戦略に結実するか気になるところだ。

 

はやま 紺(はやま こん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 1級資格取得者 
紺デザイン室 ブランド・クリエイター
女性目線の商材ブランディング

売れる仕組みをビジュアルとweb戦略でサポート
http://kon-design.com/

関連記事

富士フイルム 本当にチェキが好きのカメラ市場戦略

シャッターを押すと、「ウィーン…」という音とともに10秒ほどで白いフィルムが出てくる。フィルムには撮影した画像がじわじわと浮かんでくる。富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」の使用光景だ。そのチェ …

還暦を迎えた「ヤン坊マー坊」。第二の人生は?

  画像引用:https://www.yanmar.com ヤンマーは9月5日、マスコットキャラクター“ヤン坊マー坊”のデザインをリニューアルしたと発表した。 “ヤン坊マー坊”は、1959年 …

地方自治体のPR動画も、“2.5次元”の時代?

岡山市は5日、市出身のタレント桜井日奈子さんを起用したPR動画集「鬼カワイイ岡山市」新シリーズの再生回数が10月12日の公開から21日目で100万回を突破したと発表した。桜井さん本人のシーンに加えて、 …

TGCが「SDGs × 地方創生」を発信 女性をターゲットに認知度拡大

女子中高生を中心に絶大な人気を誇る国内最大規模のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」の実行委員会は5日、静岡市内で記者会見を行い、関連イベント「SDGs推進 TGC しずおか 2 …

アルペン 新業態による新たなるブランド・イメージの形成

アルペンは4月19日、千葉県柏市に日本最大、世界でも最大規模となる体験型アウトドアショップ「Alpen Outdoors Flagship Store(アルペンアウトドアーズ フラッグシップストア)柏 …

サイト内検索