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酔えない社会での、高アルコール飲料ヒット要因とは

投稿日:2019年6月18日 更新日:

サントリースピリッツ株式会社より「-196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉」が、2019年7月23日(火)から夏限定で新しく発売されます。

「-196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉」は、2018年秋と2019年春に発売し、人気を博したフレーバー。このたび、好評の声に応える形で、夏限定商品として発売されることになりました。

〈ダブルレモン〉と比べてレモンの浸漬酒は1.3倍、果実は1.5倍というレモンの味わいが大幅アップの1本。レモンピール浸漬酒をプラスしたことで、よりレモンの風味を感じる仕上がりとなっているそうです。

ブランド史上最強レモン。レモンサワー好き、ストロング好きは必見ですね!

nomoooニュース 2019/5/24
ストロングゼロシリーズ最強レモン!
夏限定「-196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉」登場!

「ストロング系飲料」と呼ばれる、高アルコール飲料の販売が好調だ。市場規模も年々拡大し、高成長が期待できるカテゴリーに変貌している。

富士経済、アルコール飲料と調理済食品市場の調査結果を発表
>2018年国内市場見込<
■ストロング系チューハイは1,360億円(前年比17.5%増)
飲みごたえや食中酒としての飲用を訴求し需要獲得、チューハイの半数近くを占める
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP496672_X21C18A1000000/
日本経済新聞 2018/11/27

世間では、日本人のアルコール離れが進んでいるという報道も目立つが、一方では着実に成長しているカテゴリーも存在するという結果が、ここにも表れている。

高アルコール飲料のヒットについては様々な角度で分析がされているが、個食(おひとりさま)・SNS・ブラック労働といった、社会学的観点から考慮すると、マーケティング戦略とは異なった側面も伺えてくる。

日本の労働環境は、低賃金・長時間労働・リストラといった不安で不透明な状況が長く続き、社会的な孤立や可処分所得の低迷に陥る、閉塞感に満ちた生活が定着化してしまった。結果として、未来に対する期待値の低さから、生活コストを削減し、短期的な成果を求める傾向が強まっているわけである。

高アルコール飲料は、家呑みで節約して短時間ですぐに酔えるという、コストを削減して時短で短期的に高い成果を求められる、現況の自身がおかれている、労働・生活環境を反映したものとなっているのだ。

これらを鑑みると、飲料メーカーのマーケティング戦略が成功しているのは確かである。長く味わい深く、沢山の仲間と酔えるような商品がヒットするようになったとき、日本の労働・生活環境は、豊かなものとなっていくであろう。

 

武川 憲(たけかわ けん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 シニアコンサルタント・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント

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