セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

不評の「SHIRO」リブランディング。消費者は何に怒ったのか?

投稿日:2019年10月30日 更新日:

コスメティックブランド「シロ(SHIRO)」が、2019年秋にリブランディングを行い、ブランドロゴやパッケージをリニューアルしたことについて、SNSで不満の声が上がっている。これを受けてブランドと同名の運営会社シロは、公式サイトでお詫び文を公開した。

シロは「ローレル(LAUREL)」というブランド名で2009年にデビュー。2015年10月に現在のシロに名称を変更した。スキンケアをはじめ、フレグランス、ライフスタイルグッズなどを展開し、国内に24店舗、海外に4店舗を出店。落ち着きがある香りとすりガラスのボトルデザインなど洗練された雰囲気のアイテムが20代〜30代の女性を中心に人気を集めてきた。

FASHIONSNAP.COM 2019/9/30
白じゃなくて”黒”?リブランディングした「シロ」に不満の声、
運営会社が公式サイトで謝罪

ブランドは企業から消費者に対する約束という側面もあり、意図せずそれを反故にしてしまえば消費者は「裏切られた」と感じてしまうかもしれない。ましてやコスメティックのような嗜好性の高いジャンルではその傾向が顕著だ。

問題はその約束が極めてあいまいな“イメージ”として定着している点にある。それは具体的であるが、明文化するのが難しく、ある種のキービジュアルのように消費者の頭の中に定着してる。

ニュースが伝える「SHIRO」はミニマルでシンプルなビジュアルを基調としており、それが本質志向のプロダクトとあいまって消費者にある特定の価値観(=SHIROブランド)を提供していたはずだ。リブランディングに際して、顧客がそのブランドをどのように受容しているのかについて徹底して知ることは避けては通れない。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

止まらないタピオカブーム。今度はロングセラー商品として定着化できるのか

台湾のタピオカブランド「珍煮丹(ジェンジュダン)」が、渋谷の「マグネットバイシブヤ(MAGNET by SHIBUYA)109」の7階フードフロア「MAG7(マグセブン)」に6月14日にオープンする。 …

ダイソー/コーポレート・アイデンティティ刷新、新ロゴ発表

大創産業は3月5日、新社長就任から1年にあたる2019年3月に、企業としてのブランド価値をより世界に向けて拡げていくために、CI(コーポレート・アイデンティティ)とロゴを刷新すると発表した。 新しいコ …

ロングセラーの地位は、思い起こしのアピール?

ロングセラーを続ける“10円駄菓子”の「うまい棒」が今年発売40周年を迎えた。「チーズ」や「カレー」といった定番に加え、いまでも毎年1~2種類の新しい味を生み出しているのは、うまい棒ほかスナック菓子の …

地方自治体のPR動画も、“2.5次元”の時代?

岡山市は5日、市出身のタレント桜井日奈子さんを起用したPR動画集「鬼カワイイ岡山市」新シリーズの再生回数が10月12日の公開から21日目で100万回を突破したと発表した。桜井さん本人のシーンに加えて、 …

日本発の新たなイノベーションを生み出す素地 道の駅

国土交通省は19日、新たに「道の駅」6カ所を登録したと発表した。道路利用者への駐車場、トイレの提供や道路、地域に関する情報提供など、道の駅の機能を備えているのが決め手となった。これで全国の道の駅は11 …

サイト内検索