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ハイグレード通勤バス 東急電鉄の実証実験

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座れるバスで快適な通勤を――。東急電鉄は1月下旬から、東急田園都市線たまプラーザ駅と渋谷駅を結ぶ「ハイグレード通勤バス」の実証実験を開始した。Wi-Fiやトイレの付いたバスで定員は24人。電車より時間はかかるものの、確実に座って移動できるという快適性が売りだ。

こういった「電車よりも楽なバス通勤」が定着している地域がアジアに存在する。香港だ。

通勤客用の高スペックな路線バス網が全域に張り巡らされており、最長の路線は全長75km、最も所要時間が長い路線は2時間を超える規模。起点から終点までの表定速度は最速で45.8kmに達する路線もあり、楽なだけでなく「電車より速い」ことも多い。

(東洋経済ONLINE 2019/2/16
「電車より快適」バスが活躍する香港の通勤事情
住宅地から市街地へ「乗り換えなし」で人気)

自社の商品・サービスの顧客が、どのような移動手段を使っているかを知ることは重要だ。当然ながら、“ターゲット”にメッセージを届けるためには、ターゲットの目につく場所に広告を出すなどの施策を行う必要があるからだ。

今日、都市生活者の圧倒的大多数は通勤に電車を使っている。それゆえ、電車内には多くの企業が広告を出している。自社店舗が多数存在する特定の鉄道沿線に、集中して吊り広告を出して売上拡大に成功した企業もある。

プロモーション施策を考える際は、ターゲットの動線に沿って施策を展開していくのが常道だ。ターゲットの動線が変われば、従来のプロモーション計画の変更が迫られる。もし近い将来、日本でもバスが通勤の主要な手段として台頭してきたら、一体どのような影響があるのか、興味深いところだ。

 

能藤 久幸(のとう ひさゆき)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 ディレクター・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ

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