セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

大盛況のレモンサワーフェスティバル 地域ブランディングにも貢献か

投稿日:2019年5月21日 更新日:

2019年4月5日(金)〜6日(土)の2日間、新宿中央公園にて「レモンサワーフェスティバル2019 in東京」が開催されました!

「レモンサワーフェスティバル」は、昨年2018年にも全国8会場で累計7万人以上を動員した人気イベント。今年も東京からスタートし、愛知・福岡・大阪・北海道と、各地で続々と開催される予定です。

このイベントでは、甲類焼酎に炭酸とレモンを合わせた「元祖系レモンサワー」から、凍結レモンやシロップ漬けのレモンを使用した「進化系レモンサワー」まで、さまざまなレモンサワーを楽しむことが可能!

レモンサワーブームにより、各店舗が趣向を凝らしたレモンサワーが続々登場する昨今。これまで飲んだことのない、驚きのレモンサワーに出会えるかもしれません!

nomooo ニュース 2019/4/18
こだわりのレモンサワーが大集結!「レモンサワーフェスティバル2019」に行ってきた
オルカ氏 署名記事

人気グループのEXILEが飲み会で愛飲していることで、一躍話題を呼び、人気が沸騰したレモンサワー。元来、大衆酒場の定番メニューではあるが、どことなく「オヤジくささ」が漂う商品として、以前はそこまで脚光を浴びる商品ではなかった。

しかしながら、昨今ではメーカーの缶チューハイでもさまざまなレモンサワーが販売され、飲食店でもオシャレで美味しいお酒として、アレンジされた個性派のレモンサワーが提供されるようになってきている。

今では開催時に大量の観光客を集客するB級グルメ大会も、集客イベントを複数回開催し、注目を集める恒例イベントとなった。その過程で、さまざまな地域オリジナル商品が開発され、B級グルメは町おこしには欠かせない定番アイテムとなった。現在では、B級グルメは地域ブランディングで中核を担う存在となっている。

今回のレモンサワーフェスティバルについては、一見飲食店の販促に役立つ内容となっているようにみえるが、実は地域ブランディングにも効果がある。なぜならば、個性的なレモンサワーが注目された人気店が出来上がると、その近隣の飲食店も競合として商品開発を行うことで、地域全体での集客が増加し、好影響を与えることができるからである。そのように捉えると、このフェスティバルは今後、新たな地域ブランディングに貢献することになる可能性がある。

 

武川 憲(たけかわ けん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 シニアコンサルタント・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント

関連記事

不評の「SHIRO」リブランディング。消費者は何に怒ったのか?

コスメティックブランド「シロ(SHIRO)」が、2019年秋にリブランディングを行い、ブランドロゴやパッケージをリニューアルしたことについて、SNSで不満の声が上がっている。これを受けてブランドと同名 …

アルペン 新業態による新たなるブランド・イメージの形成

アルペンは4月19日、千葉県柏市に日本最大、世界でも最大規模となる体験型アウトドアショップ「Alpen Outdoors Flagship Store(アルペンアウトドアーズ フラッグシップストア)柏 …

何が足りない? 魅力度44位「栃木県」

県の2019年度初めての「とちぎブランド力向上会議」が宇都宮市の県公館で開かれ、県が課題と位置付ける関西圏での情報発信などをめぐり、外部有識者らが意見を交わした。「食」にテーマを絞り込んだPRや、地道 …

珍(?)名品種も続々登場。ブランド豚市場の現在地とは?

食肉加工・販売の佐藤食肉(新潟県阿賀野市)は自社で開発したブランド豚肉「純白のビアンカ」を使ったハムを発売した。塩のみで味付けし、豚肉本来のうまみを楽しめる。販売価格は280グラム入りで580円(税別 …

no image

和田誠作「ハイライト」、59年愛されるデザインが伝えるもの

本の装丁やポスター、映画などさまざまなジャンルで活躍したイラストレーターの和田誠(わだ・まこと)さんが10月7日午後6時57分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。83歳だった。お別れの会を開くが日取 …

サイト内検索