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止まらないタピオカブーム。今度はロングセラー商品として定着化できるのか

投稿日:2019年6月25日 更新日:

台湾のタピオカブランド「珍煮丹(ジェンジュダン)」が、渋谷の「マグネットバイシブヤ(MAGNET by SHIBUYA)109」の7階フードフロア「MAG7(マグセブン)」に6月14日にオープンする。同ブランドが国内に出店するのは初めて。

ジェンジュダンは2010年に創業し、添加物を使用せず、身体に良いものを提供することを追求したタピオカ専門店。ブランド名は奏の始皇帝が不老不死の薬「仙丹」を作ろうとした際にタピオカ(珍珠)を煮て作ったという台湾の古い言い伝えに由来している。ドリンクに使われる黒糖は、自社工場で製造した100%台湾製の天然黒糖を使用。日本1号店では北海道産の牛乳が使われる。

店舗では、無添加のミルクと茶葉を使用した看板メニュー「黒糖 タピオカミルク」(Mサイズ 650円)をはじめ、「黒糖宇治抹茶ミルクティー」(Mサイズ 550円)や「黒糖オレオタピオカ ミルク」(Mサイズ 750円)のタピオカを使ったドリンクを提供。このほか、「フレッシュフルーツティー」(Mサイズ 750円)や「マンゴースムージー」(650円/すべて税別)といったメニューも用意する。

FASHIONSNAP.COM 2019/6/8
台湾のタピオカブランド「ジェンジュダン」が日本初上陸、
抹茶やオレオを使ったドリンクを提供

空前のタピオカブームが継続中である。原宿近辺では複数のタピオカ専門店が乱立し、それ以外のカフェなどでも、タピオカを用いられたメニューの取り扱いが増加している。

タピオカがブーム!原宿周辺に30店舗以上・・・深刻化する“ポイ捨て”も

若い世代に大人気のタピオカドリンク。下に見えるつぶつぶがタピオカで、もちもちとした食感の虜になる人が相次いでいるという。
ブームの再燃で、現在、原宿駅や表参道周辺のエリアだけで30店舗以上がひしめきあっている。

FNN PRIME 2019/6/5

大ブームとなったものの、いつしか沈静化して、勢いが衰退してしまう商品やサービスは多い。昨今ではインターネットなどによる情報量が多くなり、低コストで販促が行いやすくなった半面、情報自体の消費も激しいので、サービスや飲食を一度体験した段階で満足され、継続的な利用者を生み出すことが困難な時代でもある。

タピオカという食品は昔からあり、一時期的に少し流行った時期があったものの、その後は大ヒットにつながるような動きは見られなかった。今回の流行は、インスタ映えやお茶ブームがきっかけとなり、再び人気に火がついたという点で、時代に上手くマッチしたというところもある。そういった時代背景をうまくすくい取って、タピオカをブームへと至らせ、ヒットさせた経営者は、マーケティング戦略に成功したといえるだろう。

しかし、マーケティング戦略でよく起こるタイプの失敗は、新規顧客の獲得に注力してヒットはしたものの、その後の顧客の維持に対する投資や販促が不足してしまい、結果として一時的なブームで終わってしまうというパターンである。企業にとって新規顧客の獲得が一番大変なのは確かであるが、実際に企業の経営に安定性をもたらしてくれるのは、自社のサービスや商品を継続利用してくれる、自社への支持顧客である。

今回のタピオカブームが一時期の局地的ヒットで終わらず、今後のロングセラー商品として定番・定着化していけるかは、これからの各社のマーケティング戦略にかかっているといえるだろう。

 

武川 憲(たけかわ けん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 シニアコンサルタント・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント

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