セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

シティホテルの「ハーゲンダッツフェア」 親しみやすいハイエンドホテルへ

投稿日:2019年7月12日 更新日:

画像引用:https://www.hankyu-hotel.com

大阪・梅田にあるホテル阪急インターナショナル内のレストランとバー2店舗で、「ハーゲンダッツフェア第3弾」を実施。3回目の今企画のため、ハーゲンダッツの人気フレーバー「グリーンティー」を使ったスイーツやカクテルの特別メニューが考案されました。

ホテル阪急インターナショナルの25階にあるレストラン&スカイバンケット「ソラメンテ」では、ランチコース「Lienリアン」のデザートに、ハーゲンダッツのグリーンティーフレーバーを利用したメニューが登場。

(中略)

2階バー「ケレス」では、ハーゲンダッツアイスを使ったカクテル「朱夏(しゅか)の奏(かなで)」を提供。抹茶と甘酒を層にしたカクテルに、ハーゲンダッツアイスのグリーンティー味をトッピング。

TABIZIN 2019/6/29
ハーゲンダッツフェア第3弾はグリーンティー味「はんなり、抹茶フェア」

「リピーターを飽きさせないため」、あるいは「新規ファンの獲得」といった目標を掲げたとき、コラボレーションは効果的な手法だ。しかし、そこで注意しなければならないのが「ブランド毀損」ーすなわち、ブランドイメージを損なわないようにすることである。

たとえばホテルやレストランの中には、「高級感」を売りにしている所もある。一方で提携するパートナーは消費者にとって身近なものであるほど、共感を得やすい。これらを同時に満たすものを考えたとき、「ハーゲンダッツフェア」はコラボレーションとして妥当といえる。ハーゲンダッツなら宿泊客の期待を失うことなく共感を得ることが可能だろう。

これが仮に、安価なアイスでお馴染みの「ガリガリ君」だった場合どうなるか? 庶民的で親しみやすいが、シティホテルには似つかわしくない。大衆酒場ならともかく、ブランド毀損は免れないはずだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

関連記事

今治タオルのブランド進化

今治タオル専門店「伊織」は12月5日、「東急プラザ渋谷」にオープンする。12月3日マスコミ向け内覧会を開催した。 東急プラザ渋谷のコンセプトである「大人をたのしめる渋谷へ」を受け、店舗コンセプトを「お …

「BALMUDA(バルミューダ)」がつくる新しい家電のカタチ

高級トースター「ザ・トースター」など、個性的でデザイン性の高い白物家電を次々に発表する家電メーカーとして、量販店の家電売り場でも一目置かれる存在になったバルミューダ。 積極的な海外展開を進めた結果、い …

デミオは「マツダ2」へ。車名の統一を図るマツダの狙いは?

マツダは4日、主力車種「アテンザ」を一部改良し、海外で採用している「マツダ6」に改称して8月1日に発売すると発表した。小型車「デミオ」も近く「マツダ2」に改称する方針で、社名を冠した名称に統一し、ブラ …

no image

ブランドによる信用補完機能は再生の切り札となるか ノジマとスルガ銀行の提携の進展

家電量販大手のノジマは不正融資が問題となったスルガ銀行の創業家が持つすべての株式を取得し、筆頭株主になると発表しました。 ノジマは5月、スルガ銀行との業務提携で合意しましたが今回、創業家が保有するすべ …

「65型」が15万円台。大型テレビもアンチブランドの時代?

アイリスオーヤマは今月、テレビ事業に本格参入する。10月には、昨年からホームセンター向けにテスト販売する独自ブランド「LUCA(ルカ)」シリーズに、家電量販店向けに画質と音質を向上させた2モデルを追加 …

サイト内検索