国内外の衣料や雑貨を扱うセレクトショップ「BEAMS(ビームス)」が、民工芸品の展示販売を通じて鳥取県の魅力を発信するイベント「BEAMS EYE TOTTORI(ビームス アイ トットリ)」を東京都新宿区の店舗「BEAMS JAPAN」で開いている。(中略)昨年3月に続いて2回目。今回は県内で作られた陶器や木工品、弓浜絣(がすり)のバッグなど前回の倍以上の136品目が出品されている。
23日は、倉吉市の工芸品セレクトショップ「ココロストア」店主の田中信宏さん(35)が智頭町産ヤマザクラで作ったオリジナル包丁柄の注文を受け付け。「鳥取の民芸が若者向けに発信されてうれしい。作り手の励みにもなる」と語った。
2月24日 日本海新聞
「鳥取県の民芸品展示会」…それだけではマスへの訴求力に乏しいイベントに感じるが、セレクトショップの雄・BEAMSの手にかかれば、およそ民芸品とは縁遠そうな若者にも訴求する注目のイベントになる。
BEAMSが各地の自治体とコラボレーションして、その地域の文化や名産品をPR&販売する「BEAMS EYE」は、BEAMSが持つクリエイティブ力と情報発信力を地方のブランド力向上に活かそうとする取り組み。これまでに仙台、神戸、別府といった日本各地の自治体で採用されてきた。
一般的にブランディングといえば、もっぱら情報コミュニケーションを核とした取り組みに目が行きがちだが、本件のように特産品の販売を介することで、販売促進とセットでのアプローチも可能になる。ブランドの認知向上と販促をシームレスにつないだ好例だ。
BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ