セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

山陽新聞が「ご当地スマホゲーム」をリリース。 岡山の救世主になるか?

投稿日:2019年8月9日 更新日:

晴れの国をモチーフにした小鬼に、ジャージー牛の鬼など、プレーヤーが桃太郎の代わりになって各地に散らばった鬼を封印するゲーム、「桃太郎外伝 鬼詣(おにもうで)岡山見聞録」が17日に配信されました。

ゲームでは、鬼を封印するともらえるきびだんごを集めると、実際に岡山の名産品などと交換することができます。

(中略)

鬼は全部で112体。岡山県内に73カ所ある「鬼の砦」ではレアな鬼が出現します。鬼を見つけるとバトルが始まり、表示された漢字と同じ漢字を選択することでダメージを与えることができます。

(岡山市からー)
「かわいい。かわいくておしゃれです」
「面白そうな所は行ってみて、知るきっかけになるかもしれません」

KSB瀬戸内海放送 2019/7/17
県内各地に現れる「レア鬼」を探せ
新聞社がスマホ用ゲームアプリを開発 岡山

山陽新聞がリリースしたこのアプリは、GPSを用いて岡山県内の観光地を巡る、一種のスタンプラリーのようなゲームだ。県内の市町村や企業がタイアップすることで地域性を全面に出し、災害復興や観光振興を目指している。アプリを作った山陽新聞では10万ダウンロードを目標にしているという。

位置情報と連携するゲームの仕組み自体は「ポケモンGO」などとよく似ているが、桃太郎の昔話にちなんだ設定は独自性があるといえそうだ。ただ実際に、「観光客のニーズに合っているかどうか」はまだ何とも言い難いだろう。地方への観光客は、おそらくはゲームアプリをやりに来ているわけではないからだ。平成28年のデータで、岡山県の県内外からの観光客数は約1,700万人(※)というから、200人に1人くらいはダウンロードする計算になる。はたして10万ダウンロードという目標値は多いのか少ないのか。

とはいえ、リリース開始が2019年7月中旬とまだ日が浅い。「地域性 × アプリ」の一例として今後に注目していきたい。

※岡山県ホームページ 岡山県観光客動態調査(平成28年分)

観光客・その流れと傾向ー平成28年岡山県観光客動態調査報告書ー

http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/537224_pdf2.pdf

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

悲願の東京直通を果たした相鉄線が目論む沿線ブランディング

相鉄線海老名駅とJR新宿駅を結ぶ相鉄・JR直通線が三十日に開業するのを前に、相模鉄道(横浜市西区)は七日、報道陣と、インターネットで情報発信をしている沿線住民向けに初めての試乗会を行った。 関係者を乗 …

獺祭デザインアワード 新たなイノベーションのために

変わらないために変わり続ける 桜井会長がアワードに込めた思い 旭酒造は「獺祭」の次なるイノベーションを目指し、志を持った若手クリエイターとコラボレーションを果たすことを目的に2018年、「DASSAI …

日本の老舗SNS企業による、次世代ビジネスモデル確立への苦闘

「『モンスターストライク』(モンスト)を再起させる」――ミクシィの木村弘毅社長は5月10日、決算説明会でそう話した。同社の2019年3月期(18年4月~19年3月)通期連結業績は、売上高が1440億円 …

ジャパンサーチ 知的資源を一括検索できるサイト

政府が、全国の図書館や博物館などで所蔵する資料を一括検索できるポータルサイト、「ジャパンサーチ」の構築に乗り出す。国立国会図書館や国立公文書館など10機関がデータを提供し、一般向けの試験公開を近く始め …

ベタなネーミングはヒットの予感 携帯用歯みがきセット「MIGACOT(ミガコット)」

ライオン株式会社が2020年4月1日、携帯用歯みがきセット「MIGACOT(ミガコット)」を発売しました。ケースのキャップがうがいのコップになっていたり、ケースに通気口が付いていて衛生的だったりと機能 …

サイト内検索