セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

ムーミン×テーマ―パークのポテンシャル

投稿日:2019年5月15日 更新日:

3月16日、ムーミン物語(埼玉県飯能市)が運営する「ムーミンバレーパーク」が埼玉県飯能市にオープン。春休みに入り、家族連れやムーミンファン、インバウンド客など大勢の観光客が押しかけている。

同パークは、飯能市が地方創生の起爆剤として誘致したレジャー施設「メッツァ」内にある。メッツァは、北欧を感じさせるような自然の連携をコンセプトとしたテーマパークだ。2018年11月に飲食・物販の店舗が並ぶ「メッツァビレッジ」が先行オープンしており、今回のムーミンバレーパークの開業で全エリアがそろった。メッツァの総事業費は150億円。年間100万人の来場を見込んでいる。

新・公民最前線 2019/4/10
ムーミンバレーパークが開業、飯能市が「ムーミンの聖地」に

数多のキャラクタービジネスのなかで「ムーミン」の立ち位置はその物語世界の成り立ちからして独特だ。ディズニーと同じく動物(らしき存在)を擬人化したファンタジーでありながら、ストーリーは大人の観賞にも耐えうる哲学的な示唆に富み、画面からは北欧らしいウッディでアットホームな温もりがにじみ出る多くのキャラクターが子どもたちを虜にする“かわいらしさ”という価値を売りにするのとは異なり、老若男女に愛されるのはこの多様性によるものだろう。

2019年3月に埼玉県飯能市にオープンした「ムーミンバレーパーク」はそんなムーミンの世界をモチーフにしたテーマパークだ。とはいえ、派手なアトラクション類はなく、その多くはムーミンの世界の再現せんとする静的なもの。漫画の世界同様に一風変わったこの施設がどのように受け容れられていくのか興味深い。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

関連記事

「BALMUDA(バルミューダ)」がつくる新しい家電のカタチ

高級トースター「ザ・トースター」など、個性的でデザイン性の高い白物家電を次々に発表する家電メーカーとして、量販店の家電売り場でも一目置かれる存在になったバルミューダ。 積極的な海外展開を進めた結果、い …

宇大浪漫 産学連携によるブランド開発

宇都宮大学(宇大)の名を冠した焼酎「宇大浪漫」。これまでは県内の一部での販売に限られていたが、昨年から全国で流通が始まった。製造元の栃木県那珂川町の「白相(しらそう)酒造」は県内で唯一、麦や芋の本格焼 …

“脱・目的地”へ。カナダ観光局が見据える観光の未来

カナダ観光局は2019年5月28日、トロントで開催されているBtoB旅行業界向けイベント「ランデブーカナダ(RVC)」の開幕にあわせて、新ブランド「For Glowing Hearts」を発表、それに …

酔えない社会での、高アルコール飲料ヒット要因とは

サントリースピリッツ株式会社より「-196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉」が、2019年7月23日(火)から夏限定で新しく発売されます。 「-196℃ ストロングゼロ〈トリプルレモン〉」は、20 …

イチロー引退とMLBのアジアでのブランディング戦略

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(45)が21日、現役引退を発表した。同日に東京ドームで行われたアスレチックスとの開幕シリーズ第2戦後に記者会見し、「きょうのゲームを最後に日本で9年、米国で19 …

サイト内検索