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Case Study

2020年、日本初上陸のホテル「EDITION」をチェック!

投稿日:2017年7月25日 更新日:

EDITION

ザ・リッツ・カールトンを運営する、世界的に有名なホテル会社「マリオット・インターナショナル」が最高級グレードである「EDITION」を日本で展開すると先日発表されました。虎ノ門と銀座で2020年の開業を目指しており、東京オリンピックに向けたインバウンド需要の取込みが狙いです。

マリオットは5500ものホテルを運営していますが、ブランドのコンセプトは大きく次の4つに分かれています。

  • ラグジュアリー
  • プレミアム
  • セレクト
  • 長期滞在
マリオットブランド

EDITIONはザ・リッツ・カールトンやブルガリ、JWマリオットなどと同様にラグジュアリーに属しています。
内装がそれぞれの都市の雰囲気に合わせたものになっているのが特長で、森トラストの伊達社長は、実際にロンドンなどのEDITIONに泊まり招致を決めました。

五つ星ホテルが50軒以上あるニューヨークやロンドン、パリに対して東京は18軒と、ラグジュアリーなホテルが少なく、その必要性を感じていたのも招致の要因です。その証拠に森トラストは、今後2023年までに10軒(1000室規模)のラグジュアリーホテルの展開を考えていると言います。

また昨年、森トラストは経営する「ラフォーレホテルズ&リゾーツ」の半分である5ホテルをマリオットホテルにリブランディングすることも発表しています。

大手デベロッパーである森トラストですが、マネジメントコントラクト方式※により、こうしたホテル事業を展開することが可能になっています。
※マネジメントコントラクト方式とは、ホテルの建設、所有、経営はしますが、実際のホテル運営はホテル会社が行うことです。

いわゆるチェーンのホテルの場合、ブランドのイメージを大きく変えてしまうような戦略はできませんが、星野リゾートのホテル運営のように、その地域の特色を活かすのがポイントの一つと言えます。今後もホテル業界に限らず、2020年の東京オリンピックに向けた取り組みについては注目していきたいと思います。

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