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Case Study

就職内定率100%!学生がアルバイトに殺到する 塚田農場のインターナルブランディングとは?

投稿日:2017年7月28日 更新日:

塚田農場

ホスピタリティあふれる接客と、自社養鶏場で育てた地鶏料理や生産者直結の魚や野菜を使った料理が美味しいと評判の「塚田農場」。全国に150店以上を展開するこの人気チェーン店を運営するのがエー・ピーカンパニーです。一般的にブラック企業が多いとも言われる飲食業界において、アルバイトの募集をかけると学生が殺到し、その倍率はなんと約9倍!今回はこのエー・ピーカンパニーのインターナルブランディングについて紹介します。

充実した研修内容で企業文化を浸透

塚田農場アルバイト

店舗に訪れた人なら誰でも、働いている人たちが常に笑顔で、明るく元気な対応をしてくれることに驚くことでしょう。塚田農場ではアルバイトの意見を積極的に採用したり、それぞれに接客の裁量権を与えたりしています。これによりさまざまな創意工夫が生まれ、モチベーションも高まって楽しく仕事ができるといいます。さらに、シフトは強要しない、全国のアルバイトを集めた感謝祭も開くなど、人材を大切にする文化が根付いているようです。ではどうやってこのような文化を浸透させているのでしょうか?

アルバイトとして入社すると、まず本社でのセミナー研修が行われ、「理念」「戦略」「人間性」を学びます。その後店舗に配属されるとオリエンテーションがあり、店舗のビジョンや基本的なオペレーションを現場の先輩アルバイトから学んでいきます。しかしマニュアルに関しては必要最低限にとどめ、あとはそれぞれの店舗・個人の裁量に任せているのです。3カ月もたつと自由なアイデアが生まれるようになり、そのアイデアを実践させてくれます。こうして会社から認められ、さらにお客さまに認められることでモチベーションがどんどん上がっていくのです。
そのため、若い人たちの間で「塚田農場のアルバイトが楽しい」と口コミで広がり、アルバイトの募集に人が殺到。しかしながら、塚田農場の人気の秘密はそれだけではありません。

企業から採用ラブコールが集まる「ツカラボ」とは?

ツカラボ

(出典:http://www.tsukalabo.jp/

世界最大級の意識調査機関Great Place to Work®が発表した2016年「働きがいのある会社」で、従業員100~999人の部門で22位に選ばれたエー・ピーカンパニー。これを裏付ける取り組みのひとつが「塚田農場キャリアラボ(以下ツカラボ)」です。これはアルバイトの大学3年生を対象とした無料の就活支援セミナーです。

内容としては8月から3月まで月1回、3時間のセミナーを行い、企業研究や自己分析を行っています。講師にはエー・ピーカンパニーの副社長大久保氏をはじめ、毎回さまざまな業界の方を招いて行います。会社説明会でのポイントやエントリーシートの記入方法、グループディスカッションの仕方など具体的なノウハウを学びます。
また、エー・ピーカンパニーが優良企業だと判断した中小企業を集めて合同企業説明会も実施。不動産や広告代理店、小売業などさまざまな業界の企業が、塚田農場のコミュニケーション能力の高いアルバイトを採用したいと参加しています。

就活支援により結果的にアルバイトのシフト率アップ

なぜエー・ピーカンパニーではこのような就活支援を行っているのでしょうか?それは大久保氏の体験がもとになっていました。大久保氏が店長を務めていた頃、大学3年や4年になると就活で忙しく、シフト率が極端に減ってしまいます。お店としては一番仕事も覚えて頼りになる人たちですので、シフトに入れないとお店も回らなくなってしまいます。これをどうにかできないかと学生に話を聞いていくうちに、就活の問題点が見えてきたといいます。

それは学生が持つ情報の質と量がとても乏しいということ。そのために企業とのマッチングがうまくいかず、よけいな手間と時間を取られているのです。最初はミーティング時にアドバイスをしていたのですが、それだけだと足りないと感じ、始めたのが「ツカラボ」でした。この「ツカラボ」を受けた学生たちは就活が効率的にできたことで、余暇時間でアルバイトに入れるようになったのです。

アルバイトを続けながら就職内定率100%!一次面接免除も!

「ツカラボ」の成果は数字にも表れるようになりました。一般的な大学4年生や大学院2年生の内定率が7月頭では約50%なのに対し、ツカラボ参加学生の内定率は約80%。しかも10月には100%を達成しているといいます。さらに、塚田農場で働いたことのある学生は就職試験の一次免除、という企業が約50社もあるのです。業界は、メーカーや銀行、エンタメ系、不動産、コンサルなど飲食業以外の企業も多数。現在は大学1、2年生を対象とした、養鶏や漁業、酒造、野菜農家などでフィールドワークを行う「塚田農場体験ラボ」や、一流企業からサービス産業の接客やコミュニケーションを学ぶ「おもてなしラボ」もはじめています。

各種ラボ

(出典:http://www.tsukalabo.jp/

エー・ピーカンパニーが取り組むこのような人材教育は、一見企業にとってどのようなメリットを生むのかわかりにくいかもしれません。しかしながら、「人を大切にし、育てる」ことは従業員にとっての企業ブランド価値を上げ、価値の高いブランド体験を消費者に提供することにつながるのです。このような取り組みは、飲食業に限らずさまざまな業種に応用できることだと思いますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

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