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Case Study

マッシュホールディングスのブランド・ドメイン戦略を考察  ―CG制作会社が、なぜアパレル業界で成功を収めているのか【前編】

投稿日:2021年10月12日 更新日:

2021.11月新規開講

 

コーポレート・ブランド・ドメインは、複数の事業をマネジメントするために必要な疑念であり、多角化や各事業のポートフォリオを組む際に指針となるためのものです。経営理念と経営ビジョンに準ずる、企業価値を体現する方向性を示したものとも言えるかもしれません。

そのため、コーポレート・ブランド・ドメインは事業ドメインよりも優越するものであり、なおかつ企業ドメインに合わせて事業ドメインが確立されていくという流れになり、経営資源の配分量が定まっていきます。

ややわかりにくいので、これを図で表してみます。

 

 

 

そもそも、ドメインとはどういうものなのでしょうか。

ドメインは、端的に言うと「企業の活動範囲とその領域」のことです。企業がどの分野でどのような事業を行い、拡大・発展させていくのかを確定させたものがドメインとなります。

そのため、ドメインの決定は企業の将来に大きな影響を及ぼすものであり、なおかつその企業の生存領域にも非常に強く関係してきます。

ドメインは、自社の強みや弱みを理解した上で策定されるのが一般的です。

 

自社の強みが発揮され、弱みを補い、どこで戦い、どこで戦わないかを決めていく。その結果が、ドメインです。

ではこれらの概念について、マッシュHDで置き換えてみます。

 

 

マッシュHDのホームページを確認してみたところ、企業理念は、
私たちの発想を形にし、人々に幸せを届ける。』というものでした。

また、ビジョンについては特に記載されていませんが、企業理念の説明の中で、ベーシックスローガンとして『ウェルネスデザイン』というものを掲げています。

マッシュホールディングス 企業理念
マッシュホールディングス ウェブサイト
https://www.mash-holdings.com/company/policy.html

これらの思想の下に、「デザイン」という企業ドメインを規定していると考えられるのではないでしょうか。

では事業ドメインは、どのように設定するのが望ましいのでしょうか。
このような場合に便利なのが、CTFフレームワークです。

CTFフレームワークは、ハーバードビジネススクールの教授であった、デレック・エイベル氏が提唱したフレームワークです。

 

こちらについては後編で内容を説明していきたいと思います。

 

 

 

 

 


■武川 憲(たけかわ けん)執筆

一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 エキスパート認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント
MBA:修士(経営管理)、経営士、特許庁・INPIT認定ブランド専門家(全国)
嘉悦大学 外部講師

経営戦略の組み立てを軸とした経営企画や新規事業開発、ビジネス・モデル開発に長年従事。国内外20強のブランド・マネジメントやライセンス事業に携わってきた。
現在、嘉悦大学大学院(ビジネス創造研究科)博士後期課程在学中で、実務家と学生2足のわらじで活躍。

https://www.is-assoc.co.jp/branding_column/

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