秩父市は8日、同市熊木町の秩父宮記念市民会館大ホールフォレスタで23日午後2時から、全国で異例の大ヒットを記録している映画「翔(と)んで埼玉」の特別上映会(東映主催)を開催すると発表した。現在公開中の映画では異例の特別上映会という。
同映画は2月22日に全国公開され、埼玉をディスる(けなす)面白さなどが話題となり、公開12日間で鑑賞人数が80万人を突破するなど、大ヒットを記録している。秩父地域には映画館がなく、全県民に同映画を鑑賞してもらうため、東映の協力で特別上映会が開催されることになった。
3月9日 埼玉新聞
「セガなんてだっせーよな!」。90年代末のゲーム機シェア争いにおいて、ソニーに大きく水を空けられたセガエンタープライズは掟破りの自虐コピーを用いて話題を呼んだ。
一方、香川県では「うどん県」という、観光スローガンとしては異例の情緒性を削ぎ落したコピーを用い、逆説的に香川県が持つ多様な魅力を訴求している。
ブランディングにおけるコミュニケーション表現は、その商品・サービスの魅を伝えることが王道だが、必ずしもそれだけが正解でない。
公開3週目で興行収入15億円を突破した『翔んで埼玉』は、「ダサイタマ」と揶揄されるなどブランド力に乏しいとされてきた埼玉県の弱点を笑いに昇華させることで、結果として埼玉県への興味喚起と愛着を促すことに成功している。
BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ