セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

Case Study

メルカリのブランド拡張によるシナジー効果を考察  ーメルペイが狙うBNPL市場 そのブランド戦略と狙い【前編】

投稿日:2021年12月10日 更新日:

インターネットでのフリーマーケット(以後フリマ)のアプリサービスで伸長したブランドメルカリ社が、自社で展開する決済サービスのメルペイを進化させ、新たな市場 の掘り起こしを矢継ぎ早に進めています。

メルペイ、ENEOSとコスモ石油のiD決済対応 10%還元

メルペイは11月4日から、ガソリンスタンドのENEOSおよびコスモ石油でのiD決済に対応したと発表した。支払方法は、後払いである「メルペイスマート払い」のみ対応する。

一般的に、ガソリンスタンドやホテルなどのように「金額があとから確定する支払い」には、残高が限定されるプリペイド型の支払方法は使えない場合がほとんどだ。メルペイの今回の取り組みは、後払いを活用することで、この制約にかからず利用可能にしたとみられる。メルペイスマート払いは、残高からの返済も可能なため、実質的にクレジットカードのように利用できる。

また、サービス開始に伴いENEOSおよびコスモ石油でのiD決済に対し、支払金額の10%分をポイントで還元するキャンペーンも実施する。11月4日から14日までと、11月15日から30日までの2回にわたって行い、還元上限はそれぞれ250ポイントとなっている。

 

(2021年11月4日 IT mediaビジネスオンライン 斎藤健二氏署名記事)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2111/04/news149.html

メルペイスマート払いは、BNPL(Buy Now Pay Later)という、最近の決済業界では急激に市場が伸びている、決済の後払いサービスです。

このBNPLサービスですが、元々は海外で市場が拡大していたサービスです。アメリカでは既に上場している企業(アファーム(Affirm))もあり、時価総額で5兆円を超える企業(スウェーデンのクラーナ社(Klarna))も存在する、成長市場です。

 > 続きを読む 

関連記事

瞬足

子どもの2人に1人が履く「瞬足」ブランド誕生への道

今回は、国内シューズメーカーであるアキレス株式会社が2003年から発売を開始し、現在では子どもの2人に1人が履く驚異のブランドへと成長を遂げた「瞬足」の開発経緯を紹介します。 開発メンバー全員が共有で …

日本を代表する印刷会社が「印刷」の二文字を外した意味

引用元 「印刷会社」から「世界中の課題を突破する会社」へ! 社名に込められた新たなブランド・アイデンティティとは? 2023年10月1日。大日本印刷株式会社(通称:DNP)と並び、日本の印刷会社の二大 …

バルミューダのトースター

「モノ」を売らずに「体験」を提供することで情緒的価値を生み出す 〜「ドヤ家電」バルミューダのトースター〜

(出典:https://www.balmuda.com/jp/about/) ドヤ家電という言葉をご存知でしょうか。ドヤ家電とは、ついつい人に自慢したくなるような家電製品のこと。日経MJが発表した20 …

Oculus-Go

Oculus Go(オキュラス ゴー)は電脳アイドルの夢を見るか?

なんか『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』をパロってタイトル付けようとしてみたもの、あまり面白味のないタイトルになりました…。 とまぁそれはさておき、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』という小説 …

コンビニ“ローソン”が繰り広げる新しいブランド連想 ―カフェと書店とステイホーム【後編】

  ローソンが、今後は本屋携帯のコンビニエンスストアを展開していく予定であることと、その背景について前編にて解説を行いました。 後編では、ローソンが本屋を展開するにあたり、他の競合企業よりも …

サイト内検索