3月25日にJR新宿駅南口にオープンした商業施設「NEWoMan」。
日本初上陸のグルメショップが数多くひしめく中、異彩を放ち話題となっているのがシンガポール発のデザートバー「ジャニス・ウォン」(4月15日オープン予定の日本1号店)。今回は「食べるアート」と呼ばれるジャニス・ウォンの独自性をご紹介します。
ジャニス・ウォンとは
シンガポール出身のジャニス・ウォンはアジア最優秀パティシエに2年連続で選出された女性パティシエでありアーティスト。ピエール・エルメ氏、オリオール・バラゲ氏など一流のパティシエに師事したその確かな腕前と、アーティストとしての感性をいかした独自のスイーツを生み出しています。
特筆すべきは、食とアートの融合を一つのテーマにしたedible art(食べられるアート)というコンセプト。パティシエでありアーティストである彼女のオリジナリティは、五感で楽しめるdessert体験というかたちで表現されています。
2007年には、シンガポールにてデザートバー「2am:dessertbar」をオープン。アシェットデセール(皿盛りのデザート)とお酒を楽しめる新たなスタイルが評判を呼び、最近ではルイ・ヴィトンなどのハイブランドのイベントへの参加も積極的に行っています。
ジャニス・ウォンの提案する「食べるアート」
現在、Webサイトで公開されているのはデザートのみで、「POPCORN」と「CASSIS PLUM」の2種類。
一つ目が「POPCORN」。
ポップコーンという名前が、見た目からは全く想像がつかない仕上がりになっています。パルフェ(アイス)にポップコーンの香りをつけており、食べた瞬間ポップコーンの風味が広がるように設計されています。他には、柚子とパッションフルーツのソルベ(シャーベット)や塩キャラメルなどが添えられています。
もう一つの「CASSIS PLUM」は、日本の春をイメージしたデザートで、中が空洞のカシスのボールに、エルダーフラワーヨーグルト、梅酒ゼリー、しそ梅酒のカキ氷、柚子のキャビア、たけのこの照り焼きなどが詰まっています。
シンガポールでの価格は24シンガポールドルで、日本円では1,924円です。(4/7時点レート)
こうして写真を見るだけでも、「食べるアート」というコンセプトが伝わってきます。
ジャニス・ウォンの店内自体がひとつのアート
ジャニス・ウォンのWebサイトを開いて一番はじめに目に付くのは、
「誰も体験したことのないdessert」
というキャッチコピー。ジャニス・ウォンのポジショニングが唯一無二ということを宣言しています。その唯一無二のオリジナリティはメニューだけでなくお店の中にも散りばめられています。
ジャニス・ウォンのテーマカラーの黒をベースにした内装。カウンターの目の前でシェフがdessertを作り上げるライブキッチン。季節ごとに展示されるジャニス・ウォンのアート作品など、ジャニス・ウォンの世界観を体験することができます。
※インスタグラムで公開されている作品のひとつ
高級なスイーツショップは数多くあれど、これほどまでにパティシエのアーティスト性が表現されたお店はなかなか珍しいものです。実際にお店に行って体験してみる価値があるでしょう。