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稲庭うどん小川

  • パッケージ

つるりとした上品な喉ごしが魅力。秋田名物の一つである稲庭うどんのリブラディングについて紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
稲庭うどんを口にしたことがある方は多いと思います。本場の秋田県で食べた方もいらっしゃるでしょうが、秋田県外で食べた方も多いことでしょう。大量生産技術が進歩した昨今、稲庭うどんという食べ物は、稲庭うどん風も含めて多く存在しています。秋田県にある『稲庭うどん小川』は、かつてはこの状況に埋もれている状態にありました。
戦略意図
埋もれている状態で、稲庭うどんであることをいくらアピールしても、消費者が『稲庭うどん小川』を選んでくれるとは限りません。リブランディングにあたって、ならではの魅力を打ち出すことがポイントでした。油を使わない製麺技法により、こだわりの商品をつくっている特長に着目し、ヘルシー志向の人をペルソナに設定。歴史をアピールする競合商品が多い中、差別化を行いました。独自の魅力をペルソナに伝えるために、パッケージやWEBサイトなどをリニューアル。さらに稲庭うどんをフランスへ届ける産学官連携のプロジェクトを行ったり、かつお節問屋と無添加の稲庭うどん専用麺つゆを開発したりしました。
表現意図
商品を取り扱いたいという店舗は増え、売上も上がり、リブランディングは大成功。パッケージデザインも評価され、日本パッケージデザイン大賞に入選を果たしています。『稲庭うどん小川』の「川」を麺に見立てたユニークなロゴがパッケージの真ん中にレイアウトされ、全体的には製法のこだわりを視覚的に訴えるデザインに仕上げています。