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旺文社

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『旺文社』といえば、受験に関する書籍を出版している会社というイメージを持っている方も少なくないでしょう。現在は、受験分野以外の新規事業の開拓にもチカラを入れています。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
創業は1931年。通信添削教育の事業から、『旺文社』の歴史は始まりしました。その当時は地方と都市の進学率の格差が激しかったため、その格差をなくしたいとの想いから事業をスタート。そこから『受験旬報』や『英文標準問題精講』といった受験に関する書籍を刊行しました。さらに、1954年には『旺文社模試』がスタート。受験を応援する出版社というイメージが、全国的に根付いていきました。
戦略意図
90年代あたりから、業績が伸び悩み始めます。少子化及び受験環境の変化が影響しています。これにより『旺文社模試』が終了したり、放送局の株を売却したりするなど、事業規模の縮小や売上の落ち込みが深刻になっていきました。そこで、全国各地の拠点の整理やインターネット事業の強化などを行いました。たとえばスマホで英単語学習を応援するアプリを開発したり、勉強法の口コミサイトをオープンしたり。そして、『学校では教えてくれない大切なこと』という子ども向け実用書を発刊し、これが大ヒット。国語・算数などの教科の枠を超え、将来役に立つチカラをマンガで学べる本です。
表現意図
受験勉強という枠組みや書籍という形態をとっぱらい、単なるいち出版社ではなく、学びを応援する企業として旺文社は生まれ変わりました。2021年には創業90周年を迎え、「学ぶ人は、変えてゆく人だ。」というコーポレートスローガンを発表。これは、世の中に向けての言葉であると同時に、インナー向けの言葉でもあるでしょう。時代に合わせて変化していくという行動規範にもなっています。