『RIZAP』をはじめ、世の中にはたくさんのフィットネスクラブが存在します。フィットネスクラブに求めていることは人それぞれ。運動習慣がない人や他に優先したいことがたくさんある人にとって、フィットネスクラブがハードな運動する場所であると続きません。そこで、「初心者でも通いやすいコンビニジム」をコンセプトとしたブランドが生まれました。

『chocoZAP』は運動習慣のない人や女性をメインターゲットにして、他のフィットネスクラブと差別化。施設内にセルフエステやセルフ脱毛機器を置いたり、ゴルフ練習ブースを設けたりするなどしています。逆に、ダンベルやベンチプレスなどの器具は置いていません。これらがあると、筋トレ上級者が増えてしまい、メインターゲットが離れてしまう可能性が高いためです。全国に1,000以上の店舗があり、自宅や勤務先、出張先などからも通えるような環境をつくっています。運動する際の服装は自由。まさにコンビニに行くような感覚で通えるフィットネスクラブです。

このフィットネスクラブは短期間のうちに会員を増やして経営を軌道に乗せました。成功の要因は他店と差別化した戦略に加え、ブランド名にもあるでしょう。認知度がもともと高い『RIZAP』を活用し、ハードな運動がなかなか続きそうにないという気持ちに合わせた「ちょこっと」というワードセンスが光っています。さらに力感がない、ユニークなロゴデザインも秀逸。『chocoZAP』は2023年度の日本ネーミング大賞でルーキー賞を受賞しています。