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ビスコ

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子どもの頃、食べたことあるという人はきっと多いでしょう。グリコの『ビスコ』について紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『ビスコ』の誕生はなんと1933年。商品名は「酵母ビスケット」の略称「コービス」から『ビスコ』となりました。この商品の特徴はなんといっても酵母が入っていて、子どもの健康にプラスに作用することです。太平洋戦争中は生産を中断。1951年から生産を再開し、子どもやその親から支持を受け、ロングセラー商品となっていきました。
戦略意図
2000年代初頭から、『ビスコ』を大人にも届けようという方針を打ち出しました。発酵バターや焼きショコラなどバリエーションを増やし、大人の女性から支持を得て売上はアップ。しかし、懸念点が残りました。子どもの健康への貢献という原点から離れてしまった点です。大人向けに注力しすぎては、メインターゲットである子どもの支持を失うことになりかねない。そこで2020年、乳酸菌に食物繊維を一緒にとることができるようにし、ビスケットの食感も改良。さらに従来比25%増のクリーム量に変更しました。原点回帰を意識して大幅リニューアルしました。
表現意図
スローガンは「おいしくてつよくなる」です。まさに、このスローガンはブランドとしての指針を示しています。子どもの健康の貢献という軸を見失うことなく、乳酸菌に食物繊維を一緒にとれるようにするなどして、おいしくてカラダにより一層いい商品としてリブランディングを敢行。ただ目の前の数字を追いかけるのではなく、ブランドとしてどうあるべきかを忘れないところが、ロングセラー商品である所以の一つでしょう。