『アカチャンホンポ』は品揃え豊富で価格が安く、利便性が高いという機能的な価値を十分に発揮して成長してきました。そこに情緒価値を加えることで、ブランド価値を高めたいと、リブランディングを行っています。強みを「赤ちゃんのいる暮らしを知りつくしている。」と再定義しています。

ビジョンとして「子育て総合支援企業」を掲げています。これはSDGsも意識してのことで、売上だけではなく、幸せな出産・子育てを応援し社会に貢献することを大事にしているようです。社内では産児・育児休業制度を採用し、働く人の仕事と家庭の両立支援に取り組んでいます。価値を提供し、社内を活性化し、企業として長期的に繁栄することを強く意識していると感じとれます。

『アカチャンホンポ』は全国展開している有名店舗だけに、さまざまなメディアやWEBで多く取り上げられ、リブランディングについても記事として掲載されています。また公式のインスタグラムやエックスで情報を発信。インスタグラムでは漫画を掲載するなどして、メインターゲットが興味を示すような工夫を凝らしています。

千葉県のららぽーとTOKYO－BAY店へ。店内には品が数多く並び、ベビー用品やマタニティ用品ならなんでも揃うという感じです。春ということで季節を意識した雛人形も並んでいます。品物が多いにも関わらず、ベビーカーを押しながらでも買い物しやすいように、通路は広めに。フロアは白を基調として清潔感に溢れています。買い物を楽しめる工夫が店舗にも凝らされていると感じました。

フロアが白を基調としているのは、清潔感を意識してのことだと推測されますが、それ以外にもコーポレートカラーの赤との相性の良さもあると考えます。赤と白をうまくミックスすることで視認性が高くなり、遠くから見ても目立つというメリットもあります。デザイン性も優れているブランドであると感じました。リブランディングを進めることで、これからもさまざまな魅力を発信していくだろうと思いました。