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つや姫

  • パッケージ

日本の食卓に欠かせない米。日本人が好きなお米といえば『コシヒカリ』や『ササニシキ』が挙がるでしょう。これらに負けない人気を得るブランド米になるには?
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
人口の減少や食の多様化により、米の消費量は減少の傾向にあります。米どころである山形県にとって深刻な問題です。山形県は1998年に、ブランド米を新たにつくり、シェア拡大を狙いました。直接競合としたのは、お米の王様といえる『コシヒカリ』。この味を上回り、全国的に人気のあるブランド米を育てていくことを目指しました。
戦略意図
約10年もの月日を費やし、試行錯誤の末、農薬や化学肥料を通常の米の約半分以下にして育てた品種が誕生。艶があり、粒が揃い、甘みがあるお米です。しかしながら、いい品種ができたからといってブランディングに成功したわけではありません。世間の認知を得てこそのブランド。その特徴から『つや姫』と名付け、タレントを起用したテレビCMを流したり、つや姫クラブというコミュニティを立ち上げインタビュー記事をアップしたりするなど、認知を高める施策を打ち出しました。
表現意図
広報戦略はハマり、『つや姫』の認知度はアップ。もちろん、その美味しさも評判に。ブランディングにあたり、デザインのクオリティの高さも見逃せない要素の一つです。パッケージは米の「※」という記号と、山に囲まれた山形の大地、朝日を表現。筆文字が目立つ、他のお米のパッケージと差別化がしっかりできています。スーパーマーケットの店頭やECサイトの画面上で見ても印象に強く残るデザインです。
 
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