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近大マグロ

  • ブランド名

大学のブランディングの成功事例として真っ先に浮かぶのは、近畿大学という方は多いでしょう。数々のユニークな広告を打ち出していますが、大きく変わったのはやはり『近大マグロ』からでしょう。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『近大マグロ』とは、近畿大学水産研究所が完全養殖に成功したクロマグロ。稚魚を天然から捕獲して養殖した畜養マグロと異なり、養殖施設で人工孵化した完全養殖マグロで、これは世界初の快挙です。この事実を全面に押し出して情報発信し、近畿大学はブランディングを行いました。
戦略意図
ロゴをはじめとする見た目をスマートにするような大学のブランディングはよくあります。ただ見た目が変わっても、大学の中で何をしているかが明確に伝わってこないケースは少なくありません。これに比べると『近大マグロ』は、近畿大学が産業プロジェクト大学のトップランナーとして頑張って行くという明確なメッセージを伝えることができています。世界初の快挙という事実に基づいた、インパクトある情報発信。ブランディングは成功し、総志願者は2023年までで全国の大学の中で10年連続の1位を記録しています。
表現意図
『近大マグロ』というブランド名は、シンプルで覚えやすいネーミング。最初の段階では、研究者は、『近畿大学水産研究所産完全養殖黒マグロ』という名前を提案したそうです。長くて覚えづらいということで、『近大マグロ』に決定。2006年には商標を登録し、近畿大学の財産の一つとして、その名は世の中にすっかり定着しています。
 
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