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ウォークマン

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音楽をどこで聴きますか?電車やバスなど移動中に聴く人はきっと多いでしょう。「音楽を携帯し気軽に楽しむ」という文化を創造したといっても過言ではない商品の誕生に迫ります。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
「出張中の航空機内でも、良い音で好きな音楽を楽しみたい」という想いが商品開発の出発点。ベースとなったのは、一般の人は使わないプレスマンと呼ばれる録音機で、報道機関向けに販売していた取材用のポータブル録音機でした。これを基に改良して開発を行い、商品に録音機能はなく、あえて再生専用機した点に特にこだわりました。そして、もう一つ大きくこだわったのが、メインターゲットを若年層にした点です。
戦略意図
外で音楽を聴くためには大きなステレオラジカセを持ち出すしかなかった時代、コンパクトに音楽を持ち歩ける商品は空前の大ヒット。広告では、歩きながらだったり、スケートボードに乗りながらだったり、音楽を携帯するシーンを演出。流行に敏感な若者が取り入れ、新たな文化をつくっていたといえます。また大ヒットを生み出している要因の一つに、『ウォークマン』というブランド名が挙げられるでしょう。ネーミングには音楽を漂わせる要素の言葉は一つもなく、携帯できるという点を前面に押し出しています。
表現意図
『ウォークマン』の初代のロゴはなんともユニーク。「A」のアルファベットから足が生えて歩いています。まさに『ウォークマン』で、パッと見るだけで、商品の長所が伝わってきます。ネーミングやロゴだけではなく、数々の広告の表現も秀逸で、世の中で大きな話題となりました。ちなみに2000年5月からは、『W.WALKMAN』と呼ばれる2代目ロゴが使用されています。
 
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