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キシリトール

  • パッケージ

一昔前、お菓子といえば甘くて歯に良くないというイメージがあり、ガムも例外ではありませんでした。このイメージを180度変えたガムがあります。『キシリトール』です。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
虫歯菌を減らせるガムの登場。虫歯を減らすことは世の中にとっていいことです。しかしながら、かつての日本の歯科医師からすると、患者が減って収入が減るという危機感がありました。ビジネスモデルのほとんどが治療型だったためです。そこで、予防型のビジネスモデルへの転換を促し、歯科医師を味方につけるということを行いました。
戦略意図
治療は不定期な通院なので、歯科医院からすると収益が読みづらいといえます。でも、予防なら数ヶ月に1回は通院することになります。定期的な通院なので、歯科医院からすると収益が読みやすいわけです。「歯にいいガムをどうぞ!」と歯科医師がすすめ、「数ヶ月後に虫歯菌の検査をしましょう!」という通院のサイクルを築きます。歯科医院と『キシリトール』はウィンウィンの関係となり、商品が流通していきました。
表現意図
清潔感がある緑色のパッケージ。真上から見た奥歯のマークがあしらわれています。コンセプトは「デンタル」だそうで、まさに商品にふさわしいパケージデザインです。2007年にはグッドデザイン賞を受賞。今に続くロングセラー商品として、多くの人に愛されています。
 
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