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熊野那智神社

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宮城県仙台市の隣の名取市。この地には、一度廃れたもののブランディングにより、見事に復活した神社があります。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『熊野那智神社』は1300年以上の歴史を誇ります。長い歴史の中で近年、大きなピンチを迎えました。2011年、宮司が病に倒れ、長らく常駐の宮司がいない状態に。それによって、施設の老朽化、山の樹木の荒廃などに拍車がかかるようになりました。また、この年は東日本大震災が起きた年でもありました。これらの影響により、参拝者は減少していきました。
戦略意図
参拝者が再び訪れるように、神社周辺の樹木の間引きや掃除などを行って環境を整えました。そして、参拝する場所であると同時に、コミュニティの場所として機能するようにしました。境内ではマルシェや野外ライブなどを開催。神社と縁が薄かった人たちにも足を運ぶきっかけづくりを行いました。戦略として、地元の人にとっては地域交流の場、地元以外の人にとっては観光名所となるようにして、訪れる人を着実に増やしていったのです。
表現意図
神社のイメージを変えるため、社紋と呼ばれるマークを一新しました。モチーフは、日本の神話に登場する八咫烏(やたがらす)と名取市に流れる名取川。ポップでかわいく、神社と縁が薄かった人にも受け入れてもらえるようなデザインです。これをシンボルとして、絵馬やお守りなどをデザインして商品化。参拝者を増やすとともに、収益を上げて経営面においても成功をおさめています。
 
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