CASE STUDYブランド要素・ブランド体験事例
アウディ
- シングル(音楽)
ドイツの高級車ブランドの一つとしておなじみのアウディ（Audi）。日本国内ではメルセデス・ベンツ、BMWに続くブランドとして多くの輸入車登録台数を誇っています。テレビCMなどで見かけることも多いアウディですが、CMの最後に必ずジングル（サウンドロゴ）が流れていることにお気づきでしょうか。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
アウディはフォルクスワーゲングループの中でも高級ラインを担当しているブランドです。本国ドイツにはメルセデス・ベンツを始めとする競合ブランドがひしめいており、その中でいかに存在感を発揮するかが課題でした。クワトロシステムをはじめとする技術の高さが乗り手にどのようなメリットをもたらすか、分かりやすく伝えるデザイン言語が求められていたのです。
戦略意図
2016年のコーポレート・アイデンティティ改訂に伴い、ジングルも一新されることになります。TVCMの最後に表示されるアニメーションとリンクしてブランドへの期待感を煽りつつ、「Vorsprung durch Technik（技術による先進）」というブランドアイデンティティに通じた世界観を、耳でも感じられるようなサウンドへと昇華されました。
表現意図
実際の人間の心拍数に基づいて作られた「Audi Heartbeat」は、長年のブランド戦略によって、誰しもが聞いただけでアウディであることを認識できるように設計されています。また、最先端の技術と品質に触れることで感情が高ぶっている様子を、聞く者に追体験させるようになっています。
まとめ
アウディの独自の世界観を伝えるこのジングルは、シンプルながら人間の心拍という身近な音で構成されており、非常に強い力を持っています。複雑なメロディは必要ないことを、このジングルは教えてくれます。