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男前豆腐

  • ブランド名

スーパーマーケットで豆腐を買おうとケースを眺めていると、一際目立つブランドがあります。『男前豆腐』です。この個性あふれるブランドの戦略とは?
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
豆腐業界の市場規模は縮小傾向にあります。少子高齢化と若者の和食離れに加え、生産技術や冷蔵技術の進歩、流通網の発達により、スーパーマーケットでの販売が主流となり、特に小さな事業者の売上は下降の一途を辿っています。そこで、豆腐製造業の今後に危機感を覚え、ブランディングを行ったのが、男前豆腐店株式会社でした。
戦略意図
ほとんどの豆腐がターゲットを絞ることなく製造販売している中、『男前豆腐』は、20~30代の若い世代をメインターゲットに絞っています。他社があっさりした豆腐を提供する中で、豆本来の味を生かしたこってりとした豆腐づくりを心掛けて若年層からの支持を狙い、明確な差別化を図っています。しかしながら、味にこだわっても必ずしも売れるとは限りません。そこで、楽しさというコンセプトを売り、記憶に残る存在をめざしました。
表現意図
商品ラインナップは『男前豆腐』『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』『やさしくとろけるケンちゃん』などで、個性あふれるネーミングが並びます。さらに遊び心は尽きず、オリジナル楽曲やグッズまでつくり、独特の世界感を創出。古い慣習を無視し、他社が提供する商品と逆の味覚、奇抜なネーミングなどにより、認知度を短期間のうちに上げることに成功しました。
 
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