「ドライブスルー八百屋」という事業が出てきて注目され始めたのはコロナ禍から。人との接触を極力なくして、安心で安全な野菜や果物を提供するためです。その名の通り、顧客は注文した商品を車に乗ったまま受け取ることができ、他の来店者と接触することなく、買い物ができるというわけです。

この戦略が上手いのは、単に人との接触をなるべくしないようにするという以外にもメリットがあることでしょう。自宅にいてばかりでなかなか出かける機会が少ない中、ドライブに行って気分転換ができる。飲食店に野菜を卸すことが少なくなってしまった農家にとって新しい卸先となる。これらの魅力により、「ドライブスルー八百屋」は変化が激しい世の中にフィット。新しい事業には、今までの八百屋さんとは差別化できるネーミングが必要でした。

ネーミングは『ザ・21世紀青果店 のののんのん』です。顧客にとってめんどうな「お料理ノン」「お買いものノン」「難しい健康管理ノン」という３つのめんどうを「ノン」する八百屋というコンセプトに由来。料理に関しては、ミールキットでらくらくクッキングでき、食材の買い出しやメニューの決定にかかる手間を抑えることができるようです。またネーミングだけではなく、ロゴもとてもユニークで、印象的な表現に仕上がっています。