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千疋屋

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長い歴史を誇る、フルーツの店『千疋屋』が行った、ブランド・リヴァイタ ル・プロジェクトと呼ばれるリブランディングについて紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『千疋屋』といえば、高級フルーツ店、老舗中の老舗とイメージする人は少なくないはず。しかしながら、海外でマーケティングを学んだ6代目の社長は、かつて「高級」「老舗」というイメージが先行することに危機を感じていました。信頼感はあるが古めかしい印象もあり、若年層を取り込むことに遅れをとっていたのです。
戦略意図
若年層を取り込むために、お求めやすい価格の商品を新たに開発。それは、生ケーキでした。高級の果物であっても、小さく切ってケーキにすれば、数百円で販売できます。焼き菓子やジャム、フルーツのシロップ漬けなど加工品も広げていきました。生ケーキや果物の加工品などを増やすことで、比較的手軽に買える商品をラインナップに。この戦略はピタッとはまって客層を広げることに成功し、売上はアップしました。
表現意図
リブランディングを行う際にコアメッセージとして高級という言葉を使うのをやめました。私たちは、どこよりも新鮮かつ厳選された果物を中心としながら、お客様の生活に「ひとつ上の豊かさ」を提供するブランドであり続けます。これがコアメッセージです。そして、ロゴの変更にも着手。モチーフである収穫の女神デーメテールはそのままに、実りを迎えた芳醇な姿に進化させ、アイコンとカラーの印象をよりシンプルに鮮明に。老舗の強みを生かしつつ、それを進化せようという意図が垣間見えるデザインです。
 
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