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クラシエ

  • ブランド名

1887年、東京綿商社として設立。その後、カネボウ株式会社となり、2007年にクラシエホールディングス株式会社と社名を変えました。この社名変更に伴うブランディングとは?
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
2004年、カネボウ株式会社は経営不振により産業再生機構の支援を受けている状態で、カネボウ化粧品は花王に譲渡されました。化粧品事業以外の日用品、薬品、食品の3事業はカネボウ・トリニティ・ホールディングスに。契約上、その商標を2008年1月末までに変更する必要がありました。そこで『クラシエ』という新たなブランド名で再出発することになったのです。
戦略意図
破綻の原因の一つは、社内で情報共有できていないことにありました。オープンな社風にし、社内で悪いことも情報共有し、社内外で信頼関係を築いていくことをたいせつに。『クラシエ』の10周年の社史には、過去の破綻について全体の約3分の1の分量を割いて包み隠さず書かれています。さらに、2018年のビジョンとして「CRAZY KRACIE」を発表。「クレイジー」という言葉には、「感動する」「驚愕の」「物凄い」という意味があります。保守的な企業ではなく、積極的に感動を提供できる企業になりたいという想いが込められています。
表現意図
『クラシエ』というブランド名には、「四季の変化や日々の生活の中で、当社グループ製品を通じて、お客様の心を晴れにする。そんな健やかで、快適な楽しい暮らしへ」という願いを込めて名づけられています。ひとの日常を明るくする価値の創出をめざして。ただネーミングを変更するだけではなく、過去を見直して社風を変え、イメージを変え、新たなブランドとして成長を遂げています。
 
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