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おうちにかえろう。病院

  • ブランド名

医療の使命とは?理想の最期とは?このようなテーマと真摯と向き合うネーミングを看板として掲げる病院について紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
小子高齢化によって死亡数が増加し、人口減少が加速する状況を「多死社会」と呼びます。今後、少子高齢化が加速すると、自宅で最期を迎えたいという人の希望はかなわない場合がさらに多くなると予想されます。このような時代背景を踏まえ、入院の目的が病気の治療に偏りすぎていないか、自宅での生活を続けるための入院の形はないかという課題に突き当たり、『おうちにかえろう。病院』が誕生しました。
戦略意図
「治る病気」の治療よりも「共に抱えて生きる病気」と向き合い、自宅での生活を見据えた治療とリハビリを目的とした病院です。病棟はこの目的に合った設計で、たとえば院内各所にちょっと座れたり、立ったまま作業できたりするスペースを配置。ちょっとした時間に患者さんの隣に座って、気軽に対話できます。また、立地環境はスーパーマーケットが隣接。買い物もリハビリの一つと考えています。退院後の自宅での生活を患者の方が「自分らしく」生きられるための支援を、方針としています。
表現意図
『おうちにかえろう。病院』は、他の多数の病院名と差別化ができ、前向きなイメージを抱かせる病院名です。患者の方に寄り添うことで「おうちにかえろう」という気持ちになってもらいたいという使命感がストレートに伝わります。特別なレトリックがなくても、インパクトがあって提案性のあるネーミングをつくれるという好例でしょう。2022年度の日本ネーミング大賞で審査委員特別賞を受賞しています。
 
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