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海士町

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多くの地方自治体にとって、人口減少や少子高齢化は深刻な問題。この問題を解決してなんとか活性化しようと取り組む、海士町の地域ブランディングに迫ります。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
海士町はあまちょうという読み方で、日本海に浮かぶ1島1町の島根県隠岐群の町。1950年代の海士町の人口は約7,000人で、半世紀ほど経つと、人口は約3分の1の数まで減ってしまいました。さらに、財政的に厳しい状況に。そこで、2002年に町長が変わったタイミングで、大胆な改革がスタートしました。
戦略意図
戦略は海、潮風、塩をキーワードとして地域資源を有効活用して、「島をまるごとブランド化」するというものです。たとえば、地元の海産物を鮮度の高い状態で他地域へ販売するため、磁場を用いて細胞を振動させたまま凍結する急速特殊冷凍技術を導入し、細胞を壊すことなく保存することを可能に。この技術を用いて、海産物の販路を拡大することに成功。これらをはじめ、地域資源を活用した仕事を増やして、それにより新しく雇用が生まれていきました。
表現意図
地域ブランディングに取り組んだことで、2010年以降の人口はほぼ横ばいとなり、人口減少に歯止めがかかりました。この町のスローガンは「ないものはない」です。モノや流行の娯楽などはなくていいという意味と、自然の恵みやコミュニティなど大事なことはすべてあるという意味が込められています。この潔い表現は町の特徴をズバリ言い当て、インパクトがあって、記憶に残るスローガンに仕上がっているといえるでしょう。
 
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