CBOメディア

ポカリスエット

  • ブランド体験

医薬品、食料品の製造や販売をしている大塚製薬が1980年に販売スタートした『ポカリスエット』は、スポーツドリンクの先駆け。後から出てくる類似商品の数々の追随を許すことなく、今もって多くの人から愛されている商品です。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
発汗によって失われた水分や電解質をスムーズに補給するスポーツドリンクとして1980年に日本で発売。汗をかくシーンで飲まれるという新たな市場を創造しました。しかし、ロングセラー商品であるために購入する層の年齢が上がり、若年層へのアプローチが大きな悩みの一つとなっていました。
ブランド・アイデンティティ
商品の機能を全面に打ち出すのではなく、「青春の味」をテーマとして、2015年より、高校生が心地いい汗をかいて水分補給する飲料としてCMを展開。2016年からはより中高生に身近に感じてもらうために、「#ポカ写」という取り組みを開始しました。マス広告とデジタルを組み合わせて、若年層にアプローチするという戦略をとっています。一方で、ビジュアルアイデンティティ・パッケージデザインは健在で、深い海を表すブルーに白い波のラインというシンボルは、ブランドの顔となっています。
購入/体験前(Before)
『ポカリスエット』の広告は、テレビや電車内など、あらゆる場面で見かけます。「汗をかいたらポカリスエット」というイメージが刷り込まれている人も多いことでしょう。また、デジタルを使っての参加型のキャンペーンもあり、時流にのった方法での新規開拓にも積極的です。
購入/体験時(Experience)
売り場に行くと、『ポカリスエット』のそばには似たようなスポーツドリンクが並びます。どれもラベルはブルー。その中で『ポカリスエット』は、人気のロングセラー商品として存在感を発揮しているように感じました。競合と比較して商品の機能そのものはほぼ変わりませんが、戦略に則った情報発信の効果によるところが大きいと言えます。飲んでみると、ほのかな甘味が。『ポカリスエット』には糖質が含まれています。糖質は腸から身体の中へ、すみやかに水分を吸収するのに必要な成分。味からも、水分補給に最適な飲料としてのこだわりがうかがえます。
購入/体験後(After)
ファンづくりがうまい商品。中高年にとっては、失われた水分をスムーズに補給できる健康的な飲料で、ロングセラーゆえに安心感がある飲料。若年層にとっては、自分たちを応援してくれる「青春の味」と言えるでしょう。市場でのポジショニングの妙を感じさせる商品です。
 
一覧へ戻る