セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

バーニーズNY本店縮小に見る、旗艦店の存在意義

投稿日:2019年4月19日 更新日:

バーニーズ・ニューヨークが縮小する。同社はその象徴であるニューヨークの旗艦店を半分以上縮小し、9フロアのうち5フロアを手放す計画だと、関係者がニューヨーク・ポストに語った。Business Insiderはバーニーズ・ニューヨークにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

バーニーズ・ニューヨークは非公開企業で、業績を公表していない。だが、ニューヨーク・ポストによると、同社は旗艦店の賃料として、年間最大で3000万ドル(約33億2500万円)を払っているという。

アメリカではここ数カ月、ギャップ(Gap)やロード・アンド・テイラー、カルバン・クライン、ラルフローレン(Ralph Lauren)など、旗艦店のクローズや縮小が相次いでいる。

ビジネスインサイダージャパン 2019/4/1
米バーニーズ・ニューヨーク、旗艦店を半分以下に縮小か

これまで旗艦店といえば、都会の一等地に店舗を構えることで、そのブランドの存在感をアピールする、正しく“フラッグ”としての役割を果たしてきた。つまり、店舗単体での売上ではなく、その土地に出店(存在)することこそがミッションだったといえる。

しかし、インターネットとスマートデバイスの発達で時代は大きく変わった。いまや私たちはスマホを通して、興味のある商品・サービスに関するほとんどすべての情報を得ることができる。これまでリアル店舗の存在意義だった「現物を見てから買いたい」という要求も、AR(拡張現実)などのテクノロジーによって意味をなさなくなるだろう。

ヴァーチャルがリアルを侵食つづける中で、旗艦店の役割そのものが本質的に見直される時期にさしかかっているようだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

 

関連記事

お祭り屋台の定番商品が、お洒落に変身

イタリアンシェフが作るりんご飴専門店「キャンディ アップル(Candy apple)」の2号店が、2019年7月17日(水)より東京・自由が丘にオープン。 「キャンディ アップル」で提供するのは、イタ …

ドミノ・ピザ、顧客心理にアプローチ!! 暑さを味方にする戦略

ドミノ・ピザ ジャパンが展開する、日本初のデリバリーピザチェーン「ドミノ・ピザ」が、2019年8月1日(木)~8月31日(土)の間、その日一番予想気温が高い都道府県の気温(30~45度まで)により毎日 …

10年で撤退。「フォーエバー21」はなぜ失敗したのか?

米ファストファッション大手フォーエバー21の日本法人は25日、日本国内の全14店舗を10月末で閉店すると発表した。オンラインストアも閉鎖する予定で日本事業からの撤退となる。「売り上げ不振で数年間、赤字 …

スタバ高級新型店オープンの真の狙いを深読みする

 2019年2月28日(木)、東京・中目黒に、日本国内初となる『スターバックス リザーブ ロースタリー』がオープンしました。オープン後4日間と3月9日、10日の週末には入場制限が設けられることが決まり …

家系ラーメンに見る、ブランド管理の難しさ

横浜家系ラーメン。1974年創業の「吉村家」(当時は新杉田駅近く)を源流とし、その弟子や孫弟子を中心に神奈川県を中心に広がっていった豚骨醤油ラーメンだ。 屋号に「○○家」という店名が多かったことからフ …

サイト内検索