セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

話題の事例

GAFAはGAAへ? 「ブランド価値ランキング」から読み解くブランドの栄枯盛衰

投稿日:2019年10月25日 更新日:

ブランドコンサルティングの米インターブランドは17日、グローバルに展開する企業・商品のブランド価値ランキングを作成した。2019年版の首位はアップル、2位がグーグルで7年連続で順位を守った。8位までの順位は18年と変わらず、3位アマゾン、4位にマイクロソフトと続く。テクノロジーが上位を独占するなか、コカ・コーラが18年同様に5位だった。

個人情報などのデータ流出が問題となったフェイスブックは価値を12%減らして、前年の9位から14位に順位を落とした。

日本勢ではトヨタの価値は5%増え、18年と同じく7位。ホンダも18年とほぼ同水準の21位(3%増)だった。経営体制を巡る混乱のあった日産のブランド価値は6%減って、順位も40位から52位に下がった。

日本経済新聞 2019/10/17
世界のブランド価値トップ10、Facebook脱落

米インターブランド社が算出する「ブランド価値」とは、“ブランド”が消費者の購買動向に与える影響や将来収益などを加味して導かれる。そのためとかく印象論に陥りやすい「ブランド」というトピックにおいて例外的に信頼できる評価指数だ。

今この時代に人々がどのような企業のどのような製品・サービスに投資をしているか、を明らかにするこの指数はある意味で“時代を映す鏡”と言える。そう考えるとフェイスブックの首位グループからの脱落は、向かうところ敵なしと思われていた巨大IT企業の先行きにポツンと投じられた見逃してはいけない影なのかもしれない。

ちなみに2000年のトップ5は「コカ・コーラ」「マイクロソフト」「IBM」「インテル」「ノキア」で、今年のトップ5に残ったのは「コカ・コーラ」1社のみ。すべてのブランドは、常に時代という強風にさらされ続けている。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

関連記事

音楽の名門メーカー 再建なるか オンキヨーのブランド活用による生き残り戦略

オンキヨー株式会社は、米Klipsch Group, Inc.(以下Klipsch)との業務提携拡大に向けた協議を行うことで基本合意したと発表した。 オンキヨーはKlipschブランド製品の国内販売代 …

御朱印に続く、新たな歴史ブーム。御城印の世界

岐阜県土岐市妻木町の町民らでつくる「妻木城址(し)の会」(黒田正直会長)は、妻木城跡(同町)の「御城印」を作り、1日から授与を始めた。妻木城は土岐明智氏とつながりのある妻木氏が戦国時代に築いたとされる …

脱・絶叫系? 新アトラクションから見える富士急ハイランドの青写真

画像引用:富士急ハイランド 富士急ハイランドが、 暗闇の恐怖を体感するダークライドアトラクション「無限廃坑(むげんはいこう)」を2019年3月23日(土)にオープンする。 「無限廃坑」の舞台となるのは …

no image

和田誠作「ハイライト」、59年愛されるデザインが伝えるもの

本の装丁やポスター、映画などさまざまなジャンルで活躍したイラストレーターの和田誠(わだ・まこと)さんが10月7日午後6時57分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。83歳だった。お別れの会を開くが日取 …

なおみ特需ブレーク 全豪Vラケット、腕時計人気、テニスクラブ入会希望が増

テニスの全豪オープン女子シングルスで大坂なおみ選手(21)が日本勢初の優勝を決め、国内でもテニス熱が高まっている。大坂選手が試合中に着けていた腕時計に予約が殺到するなど、関連商品の売れ行きは好調だ。地 …

サイト内検索