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ウォシュレット

  • ブランド名

TOTOが誇る、温水洗浄便器『ウォシュレット』。温水洗浄便座では高いシェアを誇り、TOTOの商品名にも関わらず、他社製の同種類のものも含め『ウォシュレット』と呼ばれるほど、世の中に定着しています。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
和式と洋式。日本のトイレの割合が大きく変わったのは、1970年の大阪万博あたりから。万博開催に向けてインフラが整備され、外国人向けに洋式トイレを設置。そこから、日本人が洋式トイレの快適さに気づき、次々と設置していきました。このような流れの中、オイルショックが起きて景気が低迷した影響があり、TOTOではテコ入れのために、画期的な商品を開発しようという機運が高まっていました。
戦略意図
いくつもの苦難を乗り越え、『ウォシュレット』を開発。販売するのにも苦難が待ち構えていました。トイレは不浄という理由で、発売当初は新聞や雑誌では広告を掲載することができませんでした。そこで、活路を見出したのがテレビCM。「おしりを拭くのではなく洗う」という新しいマーケットの創造を目指し、広告表現をつくりました。キャッチフレーズは「おしりだって洗ってほしい。」で、広告の歴史に残る名作です。
表現意図
ネーミングは「おしりを拭くのではなく洗う」というコンセプトを反映。「さあ、おしりを洗おう」という意味の「レッツウォッシュ」に由来しています。テレビCMを放映し始めた当初は、「公共の電波でおしりとは何事だ!」という類のクレームが殺到しましたが、間も無く沈静し、ストレートでインパクトがある表現の効果もあって商品は爆発的に売れました。おしりを洗うという習慣が根付いていったのです。