今治タオル工業組合
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日本が誇る、高品質なタオルといえば『今治タオル』。このブランドには、紆余曲折があって今があります。売上が大幅に落ち込んだ、苦難の時期があったのです。今や地方ブランディングの成功事例として脚光を浴びる、『今治タオル』復活のストーリーを紹介します。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『今治タオル』は江戸時代の地場産業から進化したもの。愛媛県の特産物の一つとして、長きに渡って多くの人から愛されてきました。しかし、1991年をピークに低迷が始まります。安価な海外製タオルの大量輸入におされて、生産量が大幅に落ち込んだのです。危機感から、著名なクリエイティブ・ディレクターにブランディングを依頼。ここから復活劇が始まります。
戦略意図
クリエイティブ・ディレクターはタオルを実際に使用し、その品質の素晴らしさに驚愕したそうです。価格ではなく、質で勝負。そこで生まれたのが「今治タオル認定基準」。たとえば「5秒ルール」は、タオル片を水に浮かべた際、5秒以内に沈み始めるかどうかが基準で、吸水性という魅力を保証しています。今治でつくられたから『今治タオル』ではなく、『今治タオル』としての価値基準を満たしたものを『今治タオル』としたのですね。
表現意図
基準をクリアしたタオルにはロゴマークが与えられます。形は今治(Imabari)の頭文字である「i」を用いて、今治市の自然をイメージした赤、青、白の3色で構成。このロゴマークは高品質の証。使い捨てではなく、オシャレで吸収性がいいタオルを選びたい方は、『今治タオル』を。安価なタオルと一線を画してブランドを確立。生産量を伸ばし、低迷時の90年代から脱却を成し遂げました。