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くまモン(熊本県庁)

  • キャラクター

ご当地キャラやゆるキャラと呼ばれる、地域の宣伝を目的としたキャラクターが数多く存在する中、とても多くの人から支持されている人気者『くまモン』。キャラクターを用いた、熊本県のブランディング戦略に迫ります。
≪注意書き≫本記事は各ライターによる情報収集によって作成されているため、主観や意見、事実と異なる文言が含まれている可能性をあることをご了承ください。
背景
『くまモン』が生まれたのは2010年、九州新幹線開業の観光キャンペーン『くまもとサプライズ』がきっかけ。企画段階ではおまけのような存在だったらしいのですが、登場からほどなくして『ゆるキャラグランプリ2011』で1位を獲得するほどの人気を得ます。全国各地で地域おこしが盛んな中で注目を集め、大きな経済効果をもたらします。
戦略意図
『くまモン』が成功した要因の一つは、使用に関するガイドラインのハードルが低いこと。さらに、多くの企業がイラストを無償で利用できるようにしました。愛くるしいイラストはとてもシンプル。それゆえに展開しやすいのが大きな魅力。全国で関連商品が販売されることも多数あり、認知度はアップし、「熊本県といえばくまモン!」という構図ができあがっていきました。
表現意図
『くまモン』は茶色じゃなく、真っ黒な熊。これは熊本城が黒いという背景があります。また、『くまモン』というネーミングからは、熊本県が連想される仕組みになっています。愛くるしいだけではなく、らしさが詰まっているキャラクター。ブランド力が高まったのは、先の展開とらしさを踏まえて考え抜かれた表現の緻密さにもあります。