ブランド経営戦略コミュニティ 運営会社について
twitter
セミナー・実践会・相談会でブランド課題を解決する

M&Aによるブランドシナジーを考察 ーカインズによる東急ハンズのM&A【後編】

投稿日:2022年1月20日 更新日:

前編では、東急ハンズ社とカインズ社はブランドシナジー(相互補完性)が高く、理想的なM&Aの組み合わせであることを検証していきました。

後編では、経営統合時に生じるブランド管理とM&Aに伴う対処事項について述べていきたいと思います。

今回のM&Aによって、今後、東急ハンズ社とカインズ社は経営統合を進めていくことになるかと思いますが、その道のりは簡単ではないと推察されます。それは、各社の店舗に対する経営方針の差によるものが大きいと思われます。

カインズ社は、地方・郊外に多くの店舗を保有しています。これらの店舗については、本社がきちんと各店舗を連携させ、できる限り顧客を囲い込むブランド戦略をとります。

そのため、各店舗の間の距離は小さく、できる限り特定地域に集中出店させていくという、店舗戦略をとることになります。その結果、競合企業は顧客へ関与しにくくなるということです。

図で表すと、下記の通りです。

これが、エリアドミナント戦略と呼ばれるものです。

国内の大手小売業、特に大手のコンビニエンスストアチェーン店は、これを重点的に行っています。

1店舗あたりの売上高は小さくなりますが、特定地域に集中出店することにより、地域単位でのシェア率を高め、ブランドファンとなる顧客を囲い込んでいくというやり方です。

これに対して、東急ハンズ社は1店舗あたりの売上高を高め、それぞれの店舗がそれぞれの地域で独立したかたちでシェアを高めていくという店舗戦略です。

ただし、競合企業も同様の対策を打ってくるため、常時激しい競争に巻き込まれていることになりますし、また顧客に関与できる実力を獲得しておかなくてはなりません。

図で表すと、下記の通りです。

真のブランディングは、正しいブランド理解から

その課題、専門家と一緒に整理しませんか。

ブランド・採用・組織づくりの悩みを、貴社の状況に合わせて具体的に整理します。まずはお気軽にご相談ください。

ブランディングのプロへ個別相談を申し込む →

その前に、まず現在地を知る。

10分の診断で、あなたの会社のブランディングの現在地がわかります。

無料でブランディングを診断する →
ブランディングの実践知を、月に一度。
メールマガジンに登録する

読むだけで、終わらせない。

 > 続きを読む 

関連記事

ブランドリスク管理の重要性について  ーサントリー社に見る、ブランド毀損と影響と余波【前編】

酒類・飲料メーカーの大手企業であるサントリー社の新浪社長が、経済同友会で会議内に発言した内容が、社会で大きな反響を呼びました。   サントリー新浪社長「45歳定年制」発言で炎上…「ちょっとま …

ESG経営とは?先進企業に学ぶ成功の鍵

現代のビジネスシーンにおいて、もはや無視できないキーワードとなった「ESG経営」。単なるトレンドではなく、企業の長期的な存続を左右する「新たな評価基準」としての側面を、プロの視点から紐解いていきましょ …

自動車保険のイメージ

「ネット自動車保険を甘く見てはいけない」は危機感の表れ?Zソニー損保CMからみる業界動向

ネット自動車保険のシェアトップを走り続けるソニー損保ですが、最近のCMでは消費者の危機感をあおるようなメッセージを発信しています。その理由は何でしょうか。考えていきます。 「ソニー損保をご存知ない?」 …

ディズニーランドの光景

ディズニーランドから学ぶ!ブランドのルールとは!?

2015年に開園30年を迎えた東京ディズニーランド(以後ディズニーランド)。「夢と魔法の王国」をコンセプトに掲げ、例年、国内テーマパーク来場者数1位と不動の人気を誇っています。今回は、キャストと呼ばれ …

スターバックスとエシカルブランディング プレミアムラインの論拠と証明

スターバックスが1995年に日本に進出して、24年が経ちます。その間、日本のコーヒー文化は大きく変化しました。競合企業のタリーズコーヒーは1997年に運営を開始し、元来日本で喫茶店を展開していたドトー …

サイト内検索