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お祭り屋台の定番商品が、お洒落に変身

投稿日:2019年9月9日 更新日:

イタリアンシェフが作るりんご飴専門店「キャンディ アップル(Candy apple)」の2号店が、2019年7月17日(水)より東京・自由が丘にオープン。

「キャンディ アップル」で提供するのは、イタリアで修業したシェフによる本格スイーツのりんご飴。使用するシャクシャクとした食感のりんごは、産地や種類、季節にこだわり選別。合わせる飴も温度などを徹底的に計算し、パリッパリの食感を実現。全てにおいて最高の状態に仕上がったりんご飴が店頭に並ぶ。

渋谷にオープンした1号店に次ぐ2号店では、厳選された上質な甘い林檎の風味をそのまま楽しめる「プレーン」をはじめ、上面にシナモンをあしらった「シナモン」、ビターなココアの濃厚な味わいが楽しめる「ココア」などをテイクアウトにて用意。

なお、毎月指定の1週間限定での営業となるため、気になる人は事前に営業日をチェックして足を運んでみて。

2019年7月20日 財経新聞
イタリアンシェフのりんご飴専門店「キャンディ アップル」自由が丘に

りんご飴は、昔からある定番商品である。主に、お祭りのときに、屋台で購入することが多い商品ではないだろうか。そんな、庶民に身近な商品を、本格的なお洒落スイーツとして提供するのが、今回紹介する、りんご飴専門店である。

りんご飴については、既にお客様の中で商品イメージが定着しており、なおかつ幅広い世代に認知されている商品である。そのため、新規のカテゴリー商品を販売するときのような、具体的な商品説明を行う手間が省けるため、販促費用を抑えることが可能である。

また、既にある顧客からの商品イメージを、よい意味で裏切ることで、従来からある商品イメージとのギャップを生み出すことができ、効果的な印象付けを行うことが可能となる。今回のりんご飴の場合は、庶民的な印象のある商品を、イタリアのシェフというブランドがもつ高級感で包みこむことで、既存のりんご飴とのイメージギャップを作り出すということである。

さらに、りんご飴の専門店として提供商品を限定し、商品を提供する営業期間をも限定することで、顧客への適度な飢餓感を醸成させることにも挑戦している。しかも、販売する場所は、渋谷・自由が丘という、お洒落でハイセンスなイメージを想起させることが可能な立地である。つまり、地域ブランドを巧みに活用しているのだ。

顧客を絞り、既存商品との差別化を図ることで、限定された市場カテゴリーにおいて、最強のブランドを確立させるということが、今回のりんご飴のマーケティング戦略には秘められているのだろう。

 

武川 憲(たけかわ けん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 シニアコンサルタント・認定トレーナー
株式会社イズアソシエイツ シニアコンサルタント
MBA:修士(経営管理)、経営士、特許庁・INPIT認定ブランド専門家(全国)
嘉悦大学 外部講師

経営戦略の組み立てを軸とした経営企画や新規事業開発、ビジネス・モデル開発に長年従事。国内外20強のブランド・マネジメントやライセンス事業に携わってきた。現在、嘉悦大学大学院(ビジネス創造研究科)博士後期課程在学中で、実務家と学生2足のわらじで活躍。
https://www.is-assoc.co.jp/branding_column/

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