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MADE IN JAPANキャビアの勝算は?

宮崎市で国産キャビアの養殖・製造を行う「ジャパンキャビア」が4月、対米HACCP(対米輸出水産食品加工施設)に認定され、対米・ラスベガス輸出を5月に開始した。

対米輸出について坂元基雄社長は「アメリカは世界最大のキャビア消費国。輸出先としてアメリカを狙うのは必然であり、当初から対米HACCP(対米輸出水産食品加工施設)への認定に向けて取り組んでいた」と話す。 「キャビアといえばハイソなイメージ。カジノで有名なラスベガスから対米輸出を開始できれば、ブランドイメージにもしっくりくると思った。輸出に際しては、ラスベガスの統合型リゾート(IR)を運営している『MGMリゾーツ』とアポイントを取り、話を進めた。

ひなた宮崎経済新聞 2019/5/17
宮崎「ジャパンキャビア」が対米輸出へ 豊富なラインナップで世界にアピール

「キャビア」と聞くとロシアや中東といった“遠い異国の食べもの”というイメージを抱きがちだが、まさかの日本産キャビアの登場である。

高級食材として知られるキャビアは、チョウザメの卵を塩漬けにしたもの。フォアグラやトリュフとともに世界三大珍味に数えられ、最上級のものでは250グラムで100万円(!)もする商品もあるというからその貴重さたるや想像を絶するものだ。

今回、ジャパンキャビア株式会社は、日本産キャビアを世界最大のキャビア消費国であるアメリカに売り込むことになるがはたして勝算はいかばかりか。

日本産食品に関しては、原発事故の影響を受けて米国をはじめ多くの国が制限されるなど逆風が吹くなかで、日本産キャビアがどこまでシェアを獲得できるか――。新時代における“MADE IN JAPAN”のポテンシャルを測る試金石となりそうだ。

 

BRANDINGLAB編集部 執筆
株式会社イズアソシエイツ

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