X

「食べる」日本伝統抹茶、世界へ発信!

日本伝統の抹茶が注目されている。最近はスイーツや和洋の料理にも合うため、「飲む」だけでなく「食べる」食材として活用が広がる。

今や「食べる抹茶」はデパ地下やコンビニでも欠かせない商品だ。国内の抹茶市場はここ5年で2倍に拡大、2018年には200億円を突破した。茶葉をまるごと食べられるため栄養価が高く、海外でも人気となっている。

(中略)

伊藤園によると、抹茶を「食べる」需要は5割を超えた。海外輸出分を含めた同社の抹茶取扱量は、18年の700トンから21年には1400トンへと倍増する見込みだ。

5月は茶摘みの季節。新芽を使った抹茶が今月末から初秋にかけて出回り始め、11月に本格シーズンを迎える。

日本経済新聞 2019/5/25
「飲んで食べて…抹茶人気広がる 訪日客もとりこ」

 

「食べる抹茶」といえばハーゲンダッツジャパン(東京・目黒)のアイスクリーム「グリーンティー」が代表的だ。1996年、日本で開発した。「バニラ」「ストロベリー」と並び常に売り上げトップ3に入る人気の味で、現在は欧米など世界各国で販売している。

抹茶は、やさしい緑色にクセになるほろ苦さ。日本で数百年以上の歴史をもつといわれる、伝統ある嗜好品だ。現代に入って、日本の抹茶文化は大きな変貌を遂げつづけてきたのであろう。茶席で供されるだけでなく、和菓子、洋菓子、主食などに抹茶の粉が練り込まれた「抹茶味」の食品が増えつづけている。

市場が拡大したのは、2020年の東京オリンピックが関連しているのではないだろうか。競技のことはもちろんだが、日本の食や文化についても、世界中から注目されている。日本伝統のブランドとして抹茶を世界に浸透させるために、さまざまなブランド戦略が展開され市場を賑わせたものだと思われる。さらなる拡大が見込まれる市場を、これからも注目していきたい。

 

はやま 紺(はやま こん)執筆
一般財団法人ブランド・マネージャー認定協会 1級資格取得者 
紺デザイン ブランド・クリエイター
シンプルな思考で発想を転換、価値を伝えられないとあきらめていた起業家に価値の発掘、言語化、ビジュアル化を展開し課題解決をサポートしています。「世界観を形につながりたい人とつながるブランディング」を支援中。
http://kon-design.com/

Categories: 話題の事例
sc: